独占したいかも、

気になって気になる ページ6

５年ぶりくらいに恋したいって思った俺は、早速行動。



迷いとか照れとか全然ないよ、ぜーんぜん。
アイドル手越祐也、ですから。


…とか言ってさっきAちゃんに挨拶するとき声裏返ったけど。恥っず。




両手にさっき拾い集めたカーラーとかスプレーとかいっぱい抱えて、にこおぉって笑って
頭下げて、よろしくお願いしますね、って言ったAちゃんは悩殺もんだった。


やーばいよ、まじでそのたれながされた可愛さ、どうにかしてくれ。


後でまっすーを質問攻めにしたら、ああ、しげの妹だよとかさらりと言いやがって！


なんで！しってんだよ！おーい！おーぃ！(エコー)


俺だって？Aちゃんと連絡先さっき交換しましたけど？


心の中でA、とか呼び捨てしてたら俺のメイクの順番が回ってきて。
やべーよ、心の準備ぜんっぜん出来てないよ？


「どんなかんじにしてほしい、とかありますか？」

Y「あ、特にないけど…。Aちゃんの好きな男の髪型は？」

「え、えっ？え///わ私のですか？え、えーと…ですね…うーん」



うわ、可愛い困ってる〜。こんなんで困っちゃうの？序の口だよ？俺もっとぐいぐいいくからね？



「んー……、ちょっと前髪がふわってなってる感じ、とかですね…。
　 あ、でもあくまで私は、です!」

Y「ふーんそうなの、じゃあそれで！」

「わ、分かりました！今からやりますね！」

あわあわしながら準備をはじめたAちゃんはまたいろんなものを落っことす。


はぁ。しっかりして。ちょっとは俺に頼んで？やってあげるから。


なんかもう動きとか何から何まで可愛いAちゃんを見てきゅんきゅんしてたら

強敵×２がやってきやがった。


「あ、しげちゃん、あと、増田さんこんにちは」

M「…あ、おはよ。Aちゃん僕今日ね、お菓子たーくさんもってきたの！あとでシェアして あげる！」

「あ、ありがとうございます？」

S「あ、A、俺今日遅くなるから先帰ってて。」

「知ってまーす。言われなくても先帰りまーす。」

S「え、なんだよ、一人？」

「んーん。先輩と一緒に帰る。ご飯食べて帰るから、きょうしげちゃん自分でご飯つくってね」

S「…なんか俺今無性に泣きたいわ。なーんでだろ」



待って。ちょっと待って。増田はなんであんなになれなれしいの？

しげはシスコンなの？なに今の夫婦みたいな会話。

俺は？




…Aちゃん、今は俺に集中して？




…しげ呼び捨てなのっ！？

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