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バイト帰り、大光と一緒に帰りながら色んな話をした。
「俺、お前んちのおばさんとLINE繋がってるからな。お前の情報なんて筒抜けなんだよ」
お母さん‥。そんな事なんも言ってなかった‥。
ニヤニヤ笑う大光になんだか悔しい気持ちになった。
それで再会した時驚かなかったのか‥。
話を逸らすように
「ね、大光はなんで幼児教育科にしたの？小学教育と迷わなかった？」
そんな事聞いたら大光に盛大な溜息をつかれた。
「お前、なんも覚えてないの！？」
「へ？」
「お前が泣いたんだろうが！『大光と一緒がいい』って。『大光と一緒に幼稚園の先生になる』って」
小学校の時の職場見学の時の話か‥遠い記憶がうっすら蘇ってきた。
「お前に泣かれるの嫌なんだって‥」
そう言いながら顔を背けた大光の耳が赤いような気がした。
「俺が苦手なピアノも制作も頑張ってるのに、お前はなんもわかってない‥」
そう言いながら大光はわたしの手を取った。
あったかい、大きな手。
何年ぶりだろう。大光と手を繋ぐの。
大光がいなくなる前‥小学校も高学年になると照れ臭くて手を繋いだりしなくなってたけど、
外で遊んだ帰り道、今日みたいな夕焼けの空の下
「やべ、早く帰んないと怒られる！」
なんて言いながら走って帰った。
そんな時ははぐれないように大光はわたしの手を引っ張ってくれた。
思い出すな。大光、いつだって優しかった。
「何ニヤニヤしてんの」
「なんでもない！」
誤魔化すように笑ったわたしの手をまたギュッとつなぎ直して、大光は言った。
「‥今度お前んちのおばさんとおじさんに挨拶しに行くから」
「挨拶？なんの？」
首をかしげるわたしに苦笑いしながら
「お前はホントになんもわかってない‥」
大光はそんな風に呟いたけど、その声は優しかった。
大光、大好き‥。
それを口に出すのはなんだかまだ照れ臭くて黙ったまま、
うっすらと紫色に暮れてゆく空の下、ゆっくりゆっくり手をつないで帰った。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
