四つ葉のクローバーとピンクの雲（Taiki.K） 1 ページ29
男なんてチョロい。
そう思ってた。
わたしが気まぐれに笑えば一緒に笑うし、
ちょっと拗ねたふりでもすれば機嫌を取ってくる。
わたしの気をひこうとしてあれこれと目新しい物を差し出しては虚栄を張る。
そんな人ばっかり。
そう思ってた。
‥あの人に、会うまでは。
あー。つまんない。
帰っちゃおっかな。
取り損ねた単位を取るためにせっせと大教室に通ってる、この曜日が一番嫌い。
友達みんな課題出してなーい、出席足りてなーい、なんて言いながら抜け目無くて、気がついたら1.2年ばかりの講義にわたしひとりが出る羽目になっていた。
憂鬱‥。
こんな日に限ってメイクもネイルもバッチリきまってる。
‥遊びに行きたい。
でも友達はいないし、今から男の子呼び出すのもなんか怠い。
誰かいないかな‥？
ふと隣に目をやると、気怠げなイケメンが座ってる。
誰‥？
見た事無い。
色、白いな‥。わたしより白いかも。
綺麗に金髪にブリーチした髪が良く似合ってる。
不思議な雰囲気。透けて見えそう。
細いしちょっとちっちゃいし、なんか仏頂面してるけど、ま、かっこいいからいいか。
「ね、遊びに行かない？」
気怠げイケメンの耳元に唇を寄せて、とっておきの甘ったるい声で囁いた。
「は？」
即座に返って来たのは尖った返事。
は？‥？
は？って何？こっちが、は？って言いたい。
何コイツ。
わたしの誘いを断るなんて‥！
ムッとして大教室を出てきた。
男の子に誘いを断られた事なんてない。
わたしが誘えばみんな蕩けるような目でわたしを見て、シッポ振って喜ぶのに。
あれは間違い。
あの「は？」は聞き返されただけ。
カウント外。
そう思おう。
なんだかイライラして、ケーキを3つ買って家に帰った。
全部自分で食べるつもりだったけど、パパとママにもあげる事にした。
「今日は早いのね」
ちょっとご機嫌のママと久しぶりにゆっくり喋ったらイライラもおさまった。
それから色んな事思い出した。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
