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変な大光‥。
変な事言う‥。
バイトに来てからもずっと大光が言った事が気がかりだった。
でもこんなに優しくて真面目な先輩が大光の言うような変な人なわけない。
「Aちゃん、女子寮なんでしょ？今度遊びに行っていい？」
ほら。デートのお誘いきた！
「えっ嬉しいですけど、日中は寮母さん居るし男子禁制なんですよねー」
「だから‥夜に行っていい？」
‥囁く声と目つきが気持ち悪く感じて、先輩とは距離を置く事にした。
あーあ。
せっかくいい感じになれる人が現れたと思ったのに。
大光のせいだ。
大光の呪縛。
中学の時も高校の時もちょっと仲良くなった男の子はいたけど、結局大光の顔がチラついて、告白されても断ったりしてしまった。
今はすぐ近くに大光が居るのに、全然距離は縮まらない。
‥だとしたら、諦めるしかないのかな‥。
そんな風に溜息をついていた時、女子寮で大光と一緒にピアノのレッスンをしてる子を見かけて、思い切って声をかけた。
「ね、もしかして‥大光と付き合ってる？」
その子はもともと大きな目をまん丸にしてから
「違う違う。笑」
って笑った。
あ、なんか可愛い。この子。笑うとふわふわで。
その子は顔を真っ赤にしながら大光と同じ寮の人と付き合ってるんだよ、って教えてくれた。
そこから一気に仲良くなって、今度一緒にその寮に遊びに行こう、って約束をした。
男の子たちよく食べるから食べ物持って行くと喜ばれるよ、ってアドバイスもあって
遊びに行く日、朝から何度もオーブン借りてマフィンをせっせと焼いた。
マフィン‥バナナとホットケーキミックスを使った簡単なレシピだけど、大光との思い出がある。
初めて作ったのは小学生の時。まだ大光が隣の家にいて。あげに行こうか迷ってだけど、いつもうちのオヤツを勝手に食べる大光は、テーブルに置いてあったマフィンを
「何これ。うま」
なんて言いながら食べてた。
きっとお母さんが作ったと思ってるんだろうな。
わたしが作ったなんて知ったら
「あ、お腹痛い」
とか言うだろうし。
そう思って言い出せずに
「やっぱり猿はバナナ味が好きなんだ」
そんな風にしか言えなかった。
大光、覚えてるかな‥。
忘れちゃっただろうな‥。
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りぷる(プロフ) - ^_^さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♪ 女の子がお相手のお話、また書きたいなぁと思っていました！続編になるか、別の設定になるか分かりませんが、ちょっと大人な感じも混ぜながら書いてみたいと思います。気長にお待ちいただけると嬉しいです♡ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 37903b9c18 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - こちらも読ませて頂きました。どのお話も素敵でした。みんならしさがでていて、楽しかったです！このお話達の続きも読んでみたいし、裏のお話も描いて頂けたらとっても喜びます(*^^*)ご無理の無い範囲でお願いできたら嬉しいです。 (2022年5月19日 14時) (レス) @page43 id: b1e5679418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぷる | 作成日時：2022年2月26日 16時
