標的287 最後の真6弔花 ページ49
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「しししっ、馬鹿はおめーだ。待っててやったんだっつーの。」
「なにぃ？」
「ボスは完全なお前達をかっ消したいのだ！！」
ボスは少し口角を上げザクロを見つめていた。
「相変わらずですね。XANXUS。」
「さあ始めよう。」
「ここがミルフィオーレとボンゴレ。総力決戦の場となりそうですね。」
「ここを制した側が勝つでしょう。」
私は武器を構えると、真6弔花を睨みつけた。
「Aだって負けられない！」
「だーかーら、お前は下がってろって。」
「ムッ、ベルの側にいればいんでしょ！多少は戦うよ！！」
「しし…ったく、ぜってー離れんなよ。」
私はコクリと頷くと微笑んだ。
そうして、真6弔花と私達は再び戦い始めた。
流石にツナのかつての強敵達も揃ったことにより、戦いは迫力を増していた。
私もベルの側で、うまくコンビネーションを決めながら戦った。
「ししっ、ちょこまかうぜー。」
「にゅにゅ〜ん、そんなナイフ攻撃当たんないよーだ。」
「で、避けた先に攻撃が飛んでくることもあるよね。」
ベルの攻撃を避けたブルーベルに向かって私は霧の刃を飛ばす。
「ブルーベルに近づきすぎなきゃいんでしょ！」
「もう〜鬱陶しいなぁ！！あんたにはあんまり攻撃できないのよ！！にゅ〜。」
「ししっ、ある意味A好都合〜♪」
「ベル、その言い方は何かムカつくな…ん？」
「あん？」
「にゅ！？」
その時、突如あたりを眩い光が包み込んだ。
雷のような光が弾けると、何処からともなく白蘭に似た光の巨人が現れた。
「ん！？」
「何…あれ？」
「…嘘。」
「白蘭様…早すぎる！！」
「あの巨人は何だ！！」
「発光してんのか！？」
「白蘭！！」
「いいえ。目の下の痣が左右逆です。」
言われてみれば…。
「GHOST……。」
「アレが噂の…GHOST？ヤ…ヤバくない…？」
GHOST？真6弔花の最後の一人の？
でも、何でブルーベル達まで動揺してるの…？
「だが奴は敵！！ミルフィオーレに間違いはない！！指を見ろマーレリングだ！！」
確かにGHOSTの指には雷のマーレリングがはめられていた。
「ししっ、ってことなら先手必勝♪」
ベルはGHOSTに向かってナイフを飛ばす。
しかし攻撃は全て、彼の身体をすり抜けてしまった。
「…！！」
「通り抜けた！！」
「幻覚か！！」
その時、隠れていたアブソレムが私の側に現れた。
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作者名：もちゅろ | 作成日時：2019年5月17日 11時
