標的286 本番 ページ48
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「ここまでよく頑張りましたねmy friend。」
「あっ…てか！そうだよ！骸、助けてくれたのはありがたかったけど何であの時マミィ達がジャパンにいるなんて嘘をついたの！？」
骸は少しバツの悪そうな顔をした。
「それについては謝ります。あの時の貴女はご両親のことがあり日本に行くことを躊躇っていましたから。」
「う…そこまでしてこっちに来る必要があったのかな？Aは…。」
私はメローネ基地で死にかけたことを思い出す。
「ありましたよ。貴女を白蘭の元へ置いておくのが何より危険なことでしたので。」
「それは、この月属性の波動が関係してるの…？」
「そうですね。正直今すぐにでも貴女をここから離したいところでもあります。」
そんなに皆んなして言うほどのことなのか…。
「ですが、こうなってしまった今、僕等といる方が貴女も安全でしょう。くれぐれもそこの彼から離れないように。」
骸はベルに視線を送る。
「しし、いいか？A。アブソレムん時はお前のこと隠してくれてたからよかったけど、基本的には俺から離れんなってことだ。」
「う、うん。わかった。」
すると恭兄が近づいてきて私と骸の間に入った。
「ねぇ、この子は何で狙われてんの。」
「おや。彼女は特別な炎を有しているからですよ。」
「ふぅん。よくわからないけど、Aが危険なら僕が守る。どのみち、君の余計な助けはいらなかったよ。」
恭兄はトンファーを構えると骸を睨みつける。
「恭兄！！」
「ヒバリ！！まっ、待たんか！！」
「強がらないでください雲雀恭弥。貴女程の男ならわかっているはずだ。幻術で彼等の技を知って、なおのこと真6弔花は強いと。」
私は真6弔花の自信に満ちた表情を見つめる。
「ここからは本当の死闘となるでしょう。」
「はーい、本番いきまーす。」
フランは…本当に緊張感がないというか…。
「あはは。優秀な術師達も来てくれたし僕は木の上にでも隠れに行こうかな〜。」
アブソレムも大概か…。
「…いいさ。話の続きはアレを倒してからだ。」
恭兄は標的を骸から真6弔花に変えてくれたようだ。
「ハハン、どうですザクロ。時間は稼げましたか？」
「ああ。今のかったりー会話の内に…左腕は完治したぜ！！チャンスを逃したな馬鹿共が！！」
そういえばザクロの左腕はなかった気がする。
私がザクロを見上げていると、再びベルは肩に腕を回しもたれかかってきた。
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作者名：もちゅろ | 作成日時：2019年5月17日 11時
