標的267 アジトからの脱出 ページ29
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「うぜぇ"！！まだ俺のことがわかってねぇーなぁ…！」
スクは振り返ると鬼の形相で怒鳴った。
「そろそろ一人でゆっくり静かにひっそり、暴れてぇーんだぁ！！！」
どういう日本語だよ…。
「ししっ、ほっとこうぜA。」
「う、うん。」
「ハッハハ！！そーいやそーだな♪」
「鮫は動き続けないと死んじまうって言うしな。」
「今それカンケーねーぞ。」
「なっ。」
私はフッと笑うと月の炎を消した。
「行こーぜツナ！スクアーロが大丈夫ってんなら大丈夫だ。」
「わ…わかった！！じゃあ皆んな…アジトから出ようか…？」
「はい！」
「入江は俺が運び出す！！」
「ラルは私が！！」
「こーなっちまったらしゃーねぇか。俺達も行こーぜA。」
「うん！」
私はベルに腕を引かれ走り出す。
「おおっと。」
「お"ぉっと。」
ザクロは嵐の炎を広げるが、スクの匣兵器が邪魔をする。
「ちっ、バーロー。いちいち邪魔するヤローだぜ。」
「シャケ？」
「鮫です！！」
ランボとハルは話しながら走る。
「あっ。」
「ユニ！？」
ユニは突如立ち止まるとスクを見た。
「スクアーロさん！！ありがとう！！」
「…さっさと行けぇ。」
「ほら早く！！」
「はい。」
私も走り側にスクに叫ぶ。
「スクありがとう！また後でね！！」
「はっ、てめぇが生きてりゃなぁ！」
「隊長バイビー♪」
私はそのままベルに引っ張られアジトの外へ向かった。
「さあこっちだ！」
「とりあえず脱出は成功だね…。」
「どうですか？リボーンさん、ラルさん、ユニさん。新しい非7³線対策カバーは。」
どうやらその非7³線というものが、アルコバレーノを苦しめていたものらしい。
「…アジト内と変わらない…。」
「ほとんど何も感じねーな。」
「はい。」
ボンゴレのメカニック、ジャンニーニは安堵の溜息を漏らすと説明した。
「幸いなことにメローネ基地がなくなってからかなり非7³線は弱まっています。このレベルならその対策カバーで99％近く遮断できるはずです。」
思ったよりジャンニーニは凄い奴だな。
「と…とりあえずよかった…。これならリボーン達も町を移動できるね。」
「だが、アジトに戻るのは危険だし、町は既に何人かの真6弔花がいると考えた方がいい。どーやってユニを守るんだツナ。」
「えっ、どっ、どーやってって…！！」
ツナは焦って周りを見渡した。
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作者名：もちゅろ | 作成日時：2019年5月17日 11時
