標的241 X BURNER ページ3
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「……いきなり空中で…？」
スパナはツナを見上げ呟いた。
空中だと難しい技なのだろうか。
その時、ツナの背後に広げていた方の手から大きな炎が噴射された。
「炎を逆方向に噴射！？」
「何だ…ツナのあの馬鹿みたいな量の炎は…。」
またツナは大きな成長を遂げているみたいだった。
私がツナの炎に目を奪われていると、ある声が聞こえた。
「ジンジャー！！アイリス！！聞こえますか！？」
これは、敵の無線の声？
にしてもこの声、なんか聞き覚えが…。
「モスカのレコーダーから戦闘記録を解析したところ、ボンゴレが起こすその攻撃は高エネルギーを前方に放つ技だと考えられます。」
争奪戦の時に確か…そうだ、チェルベッロ！
何で彼女らがここに！？
「真っ向から受けては危険だ！！回避だ！！回避しろ！！」
続いて聞こえてきたのは知らない男の声だった。
私はジンジャー達を見たが、避ける気配がない。
「アイリス…？」
「強力な飛び道具ってわけかい。面白いじゃないか。マッスルスクラムだよ！！」
「プルァ。」
「ルァ！！」
アイリスの掛け声と共に死茎隊は4体全て合体し、巨大な肉の壁となった。
「受けて立つ気か…。」
リボーンがそう呟き、私はゴクリと唾を飲んだ。
ツナの炎が出ていない方の手に光が集まる。
「うおお…！！」
くる…！
「X BURNER！！！」
その瞬間ツナの左手から巨大な炎が噴射され、敵も部屋も全て、ツナの前方にあるものは消し飛んでしまった。
「安定…してる…。」
「なっ…す、すご…凄すぎる…。」
私は圧巻されていた。
その時、ノイズ音が聞こえた。
「ジンジャー！！アイリス！！…あまり期待はできないが…もし無事なら応答してくれ。」
それはジンジャーの人形の残骸についていた壊れかけの無線機だった。
「入江正一か。」
ツナは無線機を拾い上げると声をかけた。
どうやら無線の向こうの男の名は入江正一というらしい。
「お前が俺達を過去からこの時代に連れてきたのはわかってる。」
え！？そうなの！？
「…！！沢田綱吉か！！」
「どこにいる？研究所と丸い装置はどこにあるんだ！！」
その時無線機から火花が飛び散った。
「くっ。」
どうやら無線機は完全に壊れてしまったようだった。
「ツナ…壊れてしまったものは仕方ない。その人は誰なの？」
「入江正一。ここのアジトの大将だ。」
スパナはツナの代わりに答えた。
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作者名：もちゅろ | 作成日時：2019年5月17日 11時
