parents story �� ページ25
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「どうしたんだ、ソフィアから話しかけてくれるなんて…これは夢か？」
「あまりうるさいとその口切り落とすわよ。」
「ごめんって！で、用件はなんだ？」
「私達のこの霧の瞳、貴方が開発したそうね。」
「あぁ、そうだぜ！」
「最近霧が濃く見えて、少し眼の調子が良くないみたいなの。任務に支障が出るから見てもらっていいかしら。」
「おお！もちろん！」
これはとんだラッキーだ！
俺はソフィアを研究室へ案内した。
「あぁ…なるほどな。これは少し手術し直す必要があるな。目の細胞が…あー…うん…うん。OK！これくらいならすぐに終わる手術さ！少しだけ横になってもらっていいかな。」
「……。」
ソフィアは黙って俺の指示に従った。
「ちょっとだけ麻酔刺すからな〜。よし、んじゃ、ちゃちゃっと終わらせるか。」
「…ねぇ、アルフィー。何故いつも私に話しかけてくるの。」
すると突然、ソフィアは俺に質問を投げかけてきた。
「何故って、仲良くなりたいからだよ。」
「私は貴方が嫌いよ。仲良くなることなんてない。」
「はは、嫌いかぁ〜。でもさ想像なんだけど、ソフィアは他人に対して興味ないって感じじゃない？好きも嫌いもなく。」
「…そうね…。」
「そんな中で名前も覚えてくれて好きか嫌いかも判断してくれるなんてさ、俺としては勝手に特別な存在になれた気がしてちょっと嬉しくてさ！」
「…変な人。」
「本当にどうでもいい人だったら嫌いにすらならないだろ？だからさ、俺はめげないぜ。好きなんだ、君のことが。」
「…手術しながら…告白？」
「はっ！！」
あーつい口走ってたー！俺告ったー！
「いや…！あの…ちが…いや、違くない！そう！俺は君に恋してる！好きだから！ずっと声をかけてきた！」
「…私を好きになるなんて変わってるわね。」
「変わってなんかないさ！ソフィアは誰より綺麗だよ！この世のどんな宝石より美しい！」
「…そう。そんな風に思ってくれてるの…なんだか照れ臭いわね。」
照れ臭い？あの…ソフィアが？
嘘だろ…やっべぇ…超絶可愛い…！
「なっ！もう…本当に…好きすぎる！」
「でもねアルフィー。」
「なんだ！？」
「私…強い人が好きなの。ごめんなさい。」
そう言うと彼女はふっと笑って目を閉じた。
「さ、お喋りはこのくらいにして、早く手術終わらせて頂戴。」
俺は…しばらく固まった後、無心で手術を再開した。
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作者名：もちゅろ | 作成日時：2018年11月12日 17時
