君想い (ページ9)

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あぁ、彼の目を見るのが怖い

恐る恐る顔を上げると

拓真はとても怖い顔をしていた

拓「他に好きな人でもできたのかよ。」

その目から感じられるのは

怒り、妬み、嫉み

そんな感情だった

拓「ふざけんなよ…」

怖い

拓真が手を振り上げた

殴られる………！！！

私はとっさに目を瞑った

幸人「A…！！！」

拓真の手が止まる

幸人「おい、桐山。お前何やってんだ？」

幸人先輩が物凄く怒っているのが伝わる

幸「A、お前はもう帰れ。」

私はショックが大きすぎて、

何も言わずにその場から逃げ出した

そして気付いたら、とあるマンションに来ていた

私の大親友、由奈の家だ

ピンポーン

インターホンを鳴らす

由『はーい。ってA？！どうしたの？とりあえず早く入って！！』

私の泣き腫らした顔を見て、由奈はとても驚いている

エントランスを抜けて、エレベーターに乗る

由奈に迷惑かけちゃうな…

少し反省しながら部屋のインターホンを押した

由「どうぞ～」

ガチャっと扉を開けて私を出迎えてくれる

「ゆなあああ……！」

由奈の顔をみて安心したのか、私は由奈に抱きついて大声で泣いてしまった

そんな私を由奈は優しく抱きしめてくれたの

あぁ、人肌って温かいなぁって、その時すごく思ったんだ＿＿＿＿＿。

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