君想い (ページ31)

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えっ……

で、電話、？！

嘘でしょ

いや、普通のことなのかな

友達…だもんね…

玉ちゃんが友達だなんて信じられないけど

断る理由もない…

『大丈夫ですよ』

と送った

そしたらすぐ既読がついて

着信音が鳴った…

『も、もしもし』

玉『やっほー、Aちゃん』

片耳から聴こえる玉ちゃんの声に

ドクンっと心臓が高鳴る

『あ、あの、なにかありましたか…？』

玉『何かないと電話しちゃだめ？』

『いや、そんなことは全然ないです！』

玉『ふふっ。Aちゃんかわいいね』

かわいいって、言われた…

その言葉が頭にこびりついて

私の思考を停止させた

玉『Aちゃん？』

『あ！は、はい！』

玉『大丈夫？笑』

『大丈夫です！ちょっとびっくりしちゃって…』

玉『びっくり？』

『玉ちゃんが、か、かわいいって…あ』

何いってんの私！！！

ただの自意識過剰女みたいになるじゃん！！！

玉『かわいいよ？Aちゃん』

うぐっ

心臓爆発しそう…

玉ちゃん無自覚なのかな

アイドルだから？こういうのは社交辞令なの？

…そっか、そうだよね。

勝手に自己完結させて納得する

本当についてけないよ…

『そんなことないです…』

玉『俺、誰にでもかわいいなんて言わないよ？』

『えっ』

エスパーなの？

玉『Aちゃんだから言ってる。』

ああ、もう私だめだ…

こんなこと言われたら嫌でも好きになっちゃうよ

こんな恋叶うはずがないって分かってる

でも

それでも

貴方を好きになってもいいですか？＿＿＿＿

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