二階堂カップル”2”【あなたの番です】

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二階堂｢何にせよ、黒島さんの件は一連の笑う遺体とは、少し手口が違う気がします｣

手塚｢うん。それで言ったら甲野さんもおかしいんだよね｣

A｢交換殺人なら、殺す番だったのは菜奈さんです｣

手塚｢笑って死んでたなら、まだ繋がりが見えてくるんだけどさ....｣









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手塚さんの部屋を出て、すぐ目の前の自分達の部屋に戻る







二階堂/A｢｢！｣｣







後に入った忍が扉を閉めようとするが、誰かの足が滑り込んできて、それは遮られる







尾野｢二階堂さん！二階堂さん！｣






誰かと思えば突然、尾野さんが中に押し寄せてくる







二階堂｢何ですか？｣

尾野｢ほら、まだお互いの呼び名を決めてないじゃないですか｣

二階堂｢呼び名...？｣

尾野｢｢尾野さん｣、｢二階堂さん｣じゃ、そろそろ変ですもんね？｣

二階堂/A｢｢え？｣｣







変って.....何が....








尾野｢姓名判断の先生に選んでもらったんですけど、私、幹葉なので｢はーちゃん｣で。それで二階堂さんは.....｣

二階堂｢あの...｣

尾野｢下の名前苦手って言ってましたけど、｢しーくん｣がいいみたいなんですよ。苦手、克服出来そうですか？｣

二階堂｢あ...あの、ごめんなさい｣






嫌気がさした忍は、尾野さんを追い出して急いで部屋の中まで行き、消臭スプレーを自身にまく。すると、インターホンが鳴って扉の向こうから尾野さんが話しかけてくる







尾野｢しーく〜ん？まだ話終わってないよ〜｣

二階堂｢はァ...｣

A｢忍...｣

尾野｢しーく〜ん。し〜い〜く〜ん......｣






まだ粘るかと思ったが、声が聞こえなくなり、帰ったかと思い、モニターを確認する







A｢！！｣

二階堂｢...A？｣







驚いて後ずさりをした私を見て、忍もモニターを見る。モニターには、真顔の尾野さんが映っており、忍も一瞬目を開いたが、すぐにモニターを消した






A｢...｣






私が忍の様子を伺っていると、忍が急に抱き締めてきた






A｢....忍｣

二階堂｢...まだ｣

A｢...｣






さっきよりも強く抱き締めてくる忍。私も忍の背中にそっと手をまわした

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