光と闇の狭間〝壱〟【文スト】 (ページ20)

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＊20 ﾖｺﾊﾏｷﾞﾔﾝｸﾞｽﾀｱﾊﾟﾗﾀﾞヰｽページ20

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谷崎｢すんませんでしたッ！！｣

武装探偵社のあるビルの一階に位置する、〝喫茶うずまき〟

そこの一席を囲む、太宰、国木田、ルイ、谷崎、ナオミ、敦の六人

谷崎は机にﾊﾞﾝｯと手をつき、敦に向け謝罪した

敦｢へ？｣

谷崎｢その......試験とは云え、随分と失礼な事を......｣

敦｢あぁ....！いえ、良いんですよ(意外と良い人だ、この人....)｣

国木田｢何を謝ることがある。あれも仕事だ谷崎｣

太宰｢国木田君も気障に決まってたしねぇ｣

ルイ｢うんうん｣

ルイ/太｢｢〝独歩吟客〟......！｣｣

二人は眉間に手を添え、先程の国木田の真似をした

国木田｢ばっ......！違うっ！あれは事前の手筈通りにやっただけで！｣

敦｢(....にしても意外だな、ルイさん。もっと喋らない人だと思ってたけど......)｣

三人のやり取りを聞きながら、敦はコーヒーとプリンを嗜むルイを眺めていた

彼女の容姿、そして雰囲気から必要以上の話はしないと思っていた敦

しかしこのやり取りから敦の的は外れた

実際、彼女は普通に喋るし、ときたまボケることもある(九割天然だが)

そしてそう印象づけているのは紛れもない、彼女のその容姿だ

雪のように白い肌、光が差せば透明に見えるほど綺麗な白髪、アメジストが埋め込まれたような美しい紫の瞳

人並み外れたその美しい容貌がそうさせていた

敦は無意識にルイを見つめていた

太宰｢おやおや敦君？そんなにルイを見つめてどうしたんだい？｣

ルイ｢？｣

敦｢へ？あっ//いや、な、なんでもないですっ//｣

ナオミ｢分かりますわ、敦さん。ルイさんのあの女性でも惚れてしまいそうな美貌........あなたが惚れてしまっても仕方ありませんわ！！｣

敦｢なっ//ちっ、ちち違いますからッ！//｣

敦は茹でたこのような顔で、ナオミの言葉を否定した

当の本人は全く話を聞いていない

ルイ｢(美味しい......)｣