[無印]守り人[ムウ] ページ11
谷底はその深さで真っ黒に染まり、うかがい知ることができなかった。
しかし、やっと見つけた手掛かり、、
･･･行かない訳にはいかない。
｢･･･ムウ様、本当に行くんですか？｣
｢ええ、少し遅くなるかもしれません。貴鬼は先に帰っていなさい。｣
そんなっ、と叫ぶ貴鬼を残して崖から飛び降りる。
恐怖などは感じなかったが、気が遠くなるくらいの時間を落下し続けて、やっと地面に着地した。
光の届かないこの場所でも、私には容易に進むことができる。
それに、、
｢･･･お客様なんて、本当に久しぶり。｣
目の前に立つ女性は記憶の中の彼女と全く変わらない笑顔見せている。
･･･やっと見つけた。
｢会いたかったです、A、、｣
｢ムウ、大きくなったね。｣
その後、あいさつもそこそこに彼女の今住む谷底の家に案内された私は温かい雰囲気の椅子に座らされた。
｢･･･お茶、美味しくなかった？｣
｢そんな訳、、美味しいですよ。｣
｢良かった。人にお茶を振る舞うなんていつぶりだろう、、？･･･どうやら作り方を忘れてしまったみたい。｣
フフッ、と微笑むその顔は本当に変わりない。
しかし、、
｢そろそろ聞かせてもらっても良いですか？･･･あなたが聖域(サンクチュアリ)から姿を消した理由を。｣
Aはかつて、教皇、、我が師シオンの補佐をしていた。
どこから連れて来たのかは知らないが、まだ幼かったAは当初は酷く不安気に見えた。
しかし、彼女も大人になれば教皇としての仕事で多忙だったシオンを支える欠けがえのない人間となったのだ。
聖域でもクルクル働いていた彼女は突如行方知らずとなり、多くの聖闘士が心配していたのを今でも覚えている。
｢そっか、、私は失踪したことになっていたのか、、｣
｢A？｣
しばらく目を瞑っていたAは、ゆっくりとまぶたを開いて、やがて語り始めた。
･･･それは教皇の正体を知ったことに始まり、生きるための逃走に終わる。
想像はしていたことだ。
｢･･･A。｣
｢なに、ムウ？｣
ここで言わなくては、、
｢私と一緒に行きませんか？｣
｢一緒、に？｣
彼女の瞳からは恐怖は消えない。
｢私があなたを守ります。敵からも孤独からも、あなたを守る。｣
言うや否やAを抱き上げる。
｢私は、あなたを幸せにします。｣
･･･私は、あなたの笑顔を守ります、、
そう誓った、、
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
