【wrwrd】幹部死んでたんで助けます【続】

救えなかった ページ14

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ht｢戻ってこい！！はやく！！！｣

ひとらんがオスマンの手を掴み叫ぶ

手は震え限界が近い


その時、オスマンを掴んでいた手が少し軽くなったのを感じた

オスマンの目が閉じる

少しするとギュッと目をつぶり声が聞こえた


os｢ん……。｣

ht｢……っ！？｣

その声がオスマンのものだとすぐに理解した


……意識がある

ひとらんはオスマンを引き上げようとするが
もう手に力が入らない

os｢ん……えっ！？ひとらん！！？何この状況！？｣

オスマンは目を覚ましてひとらんを見る

ht｢くっ……オスマン！！！｣

ひとらんの手がズルズルと音をたてる

オスマンは蘇生後すぐだからか
体の動かし方がわからず、力も入らない

ただただ人形のように
手足をだらーんと垂らしていた

今にも落ちそうなオスマンを握るその手は
汗が滲み、黒い瞳から流れる雫で濡れていた

その手は呆気なく力を失い
オスマンから手が離れた

os｢えっ……｣

小さく声を漏らし
オスマンは落下する

背中から力を失った様に彼は落ちていった

ht｢オスマンっ！！！｣

ひとらんは離れた手を伸ばし続け
叫んだ

涙で視界が滲む

もう何も考えられない


また、


また、


救えなかった……。




？｢まったく……世話がやけるな〜。｣

.+*:゜+。.☆
ポスッ……

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