【wrwrd】幹部死んでたんで助けます (ページ8)

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盲目か？ページ8

zm｢あぁ……すまん、わからんよな……。
実はあの日…｣

ゾムは窓の外を眺め話した

彼の最期を……

相手との戦闘中ゾムのインカムが壊れ仲間と連絡が取れなくなった

ゾムに支障は無かったが、
連絡が取れなくなった事に焦りを感じたエーミールがゾムを探しに行った

だが、その後帰ってくる事はなかった

戦争が終わってから多くの場所を走りゾムはエーミールを探した

エーミールはゾムのインカムが壊れた場所で倒れていた

黄緑のラインが入った壊れたインカムを握り
ゾムが見つけた頃には死んでいた

zm｢…ってことがあってん。｣

彼はポケットから壊れたインカムを取り出した

zm｢俺があの日！
インカムを壊すようなヘマをしなきゃ！
俺が、エミさんをもっと速く見つけてたら！！
エミさんは今も目の前におるはずやったんや！！！｣

em｢違います！ゾムさん！！私が勝手に出ていったから……！｣

隣で叫ぶエーミール

だが、幽霊である彼の声は他には聞こえない

zm｢なぁ……俺、耐えられへんねん……｣

髪を鷲掴みにして呟く

zm｢お前がエーミールじゃないんやったら、
俺を殺してくれへんか…？｣

(大分追い詰められてんな…)

em｢絶対ダメですよ！Aさん！！｣

『本人の意見は尊重すべきだ。』

em｢ダメです！！！｣

ゾムの前にエーミールが立つ

目は少し赤くなっていた

『私はエーミールじゃない。』

zm｢…｣

『だから、信じてほしい。』

私は“2人”に詰め寄る

『この本を持ってきたのも、お前にナイフを構えなかったのも、エーミールが私に言ったからだ。』

zm｢え、何言って……｣

『“目の前にいるはずだった？”盲目か？
目の前にいるだろう。』

zm｢……？！｣

『今、私にお前は殺せない。
お前を体を張って守ろうとしている幽霊がずっといるんだ。
頭を冷やして冷静になれ。孤独なんて感じるな。』

そう言うとゾムは何かが吹っ切れたようにまた泣き出した

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kn｢トントン！｣

tn｢…｣