【wrwrd】幹部死んでたんで助けます (ページ43)

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簡単な条件ページ43

『鬱先生？落ち着いているように見えるがな……』

psn｢うん。落ち着いてる。｣

しんぺい神はその目を細め悲しそうな顔をした

zm｢大先生、ショッピくん。あの、シッマ達のことなんやけどな……｣

ut｢どうしたん？｣

鬱先生はゾムを見て
バルコニーの柵に肘を置いた

その隣のショッピは手をポケットに入れて
柵にもたれかかる

zm｢最近、俺とよく一緒に居る奴……わかる？｣

syp｢……｣

ut｢あの、可愛ええ子？｣

zm｢ん、まぁ、そう。｣

鬱先生の問いかけに少し悩みゾムはしどろもどろに答える

いや、可愛くないと言われても怒らないぞ？
別に…………

zm｢じゃあ、10年前の“蘇生少女”って知っとるか？｣

syp｢あ〜……あの胡散臭い話……｣

ut｢胡散臭いかは置いといて、その2人がどうしたん？｣

zm｢いまさっき話にあげた2人……同一人物やねん。｣

2人ともピクリとも反応せず
ただただ無表情でゾムの話を聞いている

syp｢で？｣

ショッピが紫の瞳を光らせ
声のトーンを変えずに言葉を発する

zm｢アイツに、蘇生させてほしいんや……
皆を、シッマ達を……｣

ゾムはまっすぐにショッピを見つめ
黄緑の目と紫の目がバッチリ合う

先にショッピが視線を逸らし
鬱先生の方を見た

それからまたゾムを見つめ口を開く

syp｢条件があります。｣

zm｢なんや？｣

syp｢1つ目は死んだ幹部、
全員生き返らせること。
2つ目は今いる幹部全員の了承を得ることです。｣

『随分と簡単な条件だな。』

psn｢……。｣

zm｢勿論やで！！｣

ゾムは大きな声で返事をした

だが、ショッピは一切表情を変えず……

いや、少し険しい顔をして質問する

syp｢じゃあ、蘇生させるのは誰ですか？｣

zm｢？？全員生き返らせるんやろ？｣

syp｢名前で言ってください。｣

突然のショッピの発言にゾムは疑問を抱きながらも、仲間の名前を一人一人声に出す

zm｢……コネシマ、エーミール、トントン、シャオロン、オスマン、チーノ……｣

ut｢は？｣

psn｢……。｣

黙っていたスーツの彼がその深く青い瞳を光らせ

声を響かせた……