【wrwrd】幹部死んでたんで助けます (ページ28)

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恋人つなぎページ28

『コイツらには何も言わないのかって聞いてるのだが？』

rb｢ゾムは仲間やから許したけど、アンタは仲間やと思ってへんからな。言動には気をつけた方がええで。｣

(アレで手加減した方なのか……？骨折れそうだったが？)

ロボロは壁にもたれている私に近づき手首を掴む

世界一キュンと来ない壁ドンだな……

『十分気をつけている。』

rb｢じゃあ、気づいてないようやから言ったるわ。次アイツらの名前を出したら殺す、って事やで？｣

名前を出す出さない以前にそこに居るのだから仕方ないだろう……

本当につくづく私だけに霊感があることが妬ましく感じるな……

『仕方ない……。』

(あまりこんな事はしたくないのだがな。)

『ロボロ……離してくれ。』

rb｢頼み事をする時は、敬語で…………って、え！？｣

私の手首を掴んでいたロボロの手は、いつの間にか恋人つなぎの様になっていた

というか、私がそうなるように動かした

『なんだ？お前が掴んできたんだろう？』

rb｢はぁ！？｣

私はロボロの手を握る

顔を赤くさせる彼だが、私の手から逃れようと抵抗する

rb｢クソっ！離せ！｣

『頼み事をする時は、敬語で。な？』

rb｢クソっ！！！｣

私だってこんなラブラブカップルみたいな事したい訳じゃない

すべては……こうするため……

『ロボロ、右を向け。』

rb｢は？右……？……！！｣

私が指を指した方向を彼が見る

彼が見たのは
ゾムとひとらん、シャオロン、オスマン、トントン、コネシマの姿

rb｢は？え？……｣

『どうした？』

私が手を離すと
ロボロは力が抜け、尻もちを着いた

それと同時に彼の目に映っていた何人かは
消えていく

そして、いつも通り、そこにはゾムとひとらんだけが居た

rb｢待っ……！！｣

zm｢どうしたんや？ロボロ？｣

ゾムは心配そうにロボロの顔を覗き込む

rb｢今の……何？｣

zm｢今の？｣

『私も少し休憩させてもらうよ……疲れてしまった。』

rb｢今のは……？｣

困惑する彼、私を見つめる目は涙が滲んでいる

『私は霊感を持っている。だから、“彼ら”のことも見える。』

そして、それだけではない……

『私は霊を人に見せることもできるんだ。』