【wrwrd】幹部死んでたんで助けます (ページ16)

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大きな花壇ページ16

『大丈夫か？』

私はゾムに手を伸ばす

ゾムの周りにコネシマやエーミールも駆け寄ってくる

zm｢大丈夫…。今のは俺が悪い。｣

ゾムは手を掴み立ち上がる

相当痛かったのだろう腹をさすっている
そしてまだ目が赤い

いや、腹よりもロボロに冷たくされた事が辛かったのかもな……

『時間が無いんだ。速く庭に行くぞ。』

zm｢おん……。｣

私が背をトンっと押すと
弱々しくだが返事をしてくれた

kn｢おい！それよりもペ神の所へ行った方が…｣

『ペ神？』

(ペ神って誰だ？)

zm｢大丈夫や。行かんくても…。｣

『わかった。』

ゾムは私の肩を掴みまだフラフラしているが歩き始めた

……

sha｢そこ右。｣

廊下の途中右側に白い扉があった

sha｢その奥が庭や。｣

私が扉を押すと一気に陽の光が入ってくる

『まぶしっ……』

眩しさのあまり目をつぶる

em｢相変わらず綺麗ですね！｣

kn｢おん。｣

恐る恐る目を開けると
大きな花壇があり、色とりどりの花が咲いていた

『凄いな……こんな大きな花壇…。』

em｢あっ！この花！私が植えた花です！｣

kn｢こっちの、俺が種あげた…やつ？｣

sha｢うわぁ、この花世話すんの手伝ったわ……。｣

(皆、この花壇には思い入れがあるのか…。)

zm｢…！！｣

『ゾム？』

zm｢あそこ…。｣

ゾムが指した方向を見ると
紅茶を飲む人、机に頬杖をついている人がいた

zm｢ひとらん…。｣

(ひとらん…？どっちだ？)

ゾムは自然とそちらへ歩き出し
ひとらん？に声をかける

黒髪、黒目の和服が似合いそうな彼
身長も高く体格もいい、幹部と言われて納得がいった

コネシマと違って……

kn｢はっくしょん！｣

em｢花粉ですか？｣

sha｢くしゃみ、うるさ…｣

(じゃあ、こっちがオスマン？)

ひとらんの向かいに座っている
茶髪に糸目の彼

幽霊だということに気づかなかった……

(というか…コイツ男か？)

ht｢ゾムか。今、オスマンとお茶してたとこ。｣

『｢！！？｣』