【wrwrd】幹部死んでたんで助けます (ページ12)

今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:600,382 hit

反射ちゃう？ページ12

俺の最期は

戦争が終わってからの話

仲間がどうなってるかは知らなかった

ゾムがエーミールを探していた事も
チーノが重症を負ってたことも

何もかも知らない…幸せやった

あの日はよく晴れてた

だから、周りの音だって聞き取りやすかったし
遠くまでよく見えた

ショッピくんと話しながら
グルッペンの所へ戻る途中

ふと隣のショッピくんを見た時

左奥で光に反射して何かが光っているのが見えた

敵や

そう判断してからは速かった

俺はショッピくんの前に立ち
銃を取り出し、相手を仕留めた

ナイフで交わせば良かったんや

気づいたら、俺は腹から血を流していた

相打ちやった

(上手く当たった…プロ結果……)

その後、先輩！先輩！！って声と手から伝わる人の体温に包まれて俺は意識を手放した

……
kn｢呆気なかったな……。｣

ci｢でも、先輩のおかげで生きてる人が居ますから。｣

ふと、隣を見る

さっきから大先生に話しながら大粒の涙を流しているショッピくん…

syp｢なんで…庇ったんやと思います？｣

ut｢うーん……反射ちゃう？｣

syp｢え…？｣

ut｢あいつ本能のままに動く狂犬みたいなもんやから、なんも考えてなかったと思うで。｣

kn｢ギクッ！｣

ci｢全部当たってますやん……｣

ut｢ショッピくんが悔しいって思うのもよくわかるけどな、まだシッマに“ありがとう”って言ってないんちゃう？言わなあかんで。｣

そう言って大先生はショッピの背中を軽く叩く

syp｢そうですね…｣

そう言うとショッピくんは空を見て
感謝の言葉を吐き出した

泣きながら、それでもフッと笑って

(……ブッサ…笑うなら笑えや……)

ci｢空にいないよ〜隣だよ〜！！｣

kn｢空気読めや、雰囲気ぶち壊しやんけ。｣

でも、死んだことに悔いしかないなんて、
嘘やったんやろな…

今はほんの少しだけ誇りを感じている

ci｢そういえば、オスマンさんには会いました？｣

kn｢え？どこにおんの？｣

ci｢晴れの日は3時に庭でひとらんらんさんと
お茶会をしてるんです。｣

kn｢マジで？！サンキュー！チーノ！俺、ちょっと戻るわ！｣

ci｢はーい！｣

俺は図書室へ向かう

振り返ると“いつもの”軍団の様子がそこにはあった