結局人間顔ですか？２

第５１話 ページ32

あの後、万事屋に帰ったは良いものの銀さんと二人(正確には定春もいるけど)が気まずくなっちゃって買い物に行くと言って出てきちゃった

銀さんは私の気持ちを察してくれたのか何も言ってこなかった

「はあ・・・」

どうしよ、買うもの別にないしもう夕方だし

夜ご飯たまには外で食べて帰ろっかな

思い立ったら即行動ということで万事屋に電話をして銀さんに伝えた

銀さんは快くオッケーしてくれた

ファミレスでいいかな

すぐそこにあるしあそこのパフェ美味しいんだよね〜タバスコかけたら最高！

カランカラン

「いーらっしゃいませー」

うん店員さんちょっと個性強いな

「こーちらのお席へどうぞー」

案内された席に着くとその近くの席ですごい大食いをしてる人がいた

えーーー何あの量

すごい量の皿が積みあがってるんだけど…

「これとこれとこれとこれも」

まだ食べるの！？

思わずじっと見てしまったわ

「ん？」

あっやばい、じっと見てたの気付かれた？気味悪いよね、知らない人に見られるの

「お姉さんどうしたの？」

気味悪がるのではなくまさかの話しかけてくるとは

「じろじろみてごめんなさい。すごい食べるなと思っただけで」

「気分を害したのならすみません」

「んーん、全然いいけど。お姉さん一人？」

「はい」

「じゃあ一緒にご飯食べよう。お姉さんきれいな顔してるね〜」

その人は私を同じテーブルに座らせた

うん、有無を言わせないこの気配、それになんでずっとニコニコしてるんだろ

「お姉さん名前教えてよ？俺は神威だよ」

「Aです」

「Aだね、俺のことも神威でいいから。ところで、こんなところで一人で何してるの？」

「夜ご飯を食べに来ました」

普通に夕方だしね

「ふ〜ん、一人でファミレス？なんか悲しいね」

その言葉そのままそっくり返します

「いや〜、そうですね」

それよりこの人、誰かに似てるような・・・？

それからゆっくりとご飯を食べてる間お話をした

神威さんは歌舞伎町には旅行みたいな感じで来てるらしい

初めて見たし、ここら辺の人ではないだろうな〜とは思ってたけど

こんなに食べてる人いたらさすがに気づくだろうし

「さ、食べ終わったしそろそろ出よっか」

「そうですね」

そこそこ長居したし

神威さんの会計すごい値段なんですけど…結構稼ぐお仕事してる人なのかな？

「さーって、Aこれから何か用事ある？」

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