第45話 ページ26
「で、何の用でさぁ」
「実は、えっと、あの、、、」
「?」
「私、の、みょう、、、、じ、なんですけど。。。」
「Aの苗字?そういえば聞いたことないような」
「花江、花江Aです。沖田総悟の幼馴染です」
「えっ???」
沖田総悟がこれでもかというほど大きく目を見開いた。
「わ、たし、あなたに置いて行かれたことが悔しかった。何よりその時にブスって言われたことが悔しかった」
「もし私がかわいかったら連れて行ってもらえたの?」
「・・・」
沖田総悟は黙って私を見つめている。
「ねえ、黙ってないで答えてよ!!!」
私は机を叩いて立ち上がり、沖田総悟を見下ろした。
「そうか、あの時のことをそんなに気にしてたとは知りやせんでした」
「Aのことをブスだと思ったことなんて一度もありやせん。今も昔も」
「でも、、、」
「あの時は危険な江戸に連れて行きたくなかったんでさぁ。ミツバ姉さんと一緒にのんびりと暮らしてほしかった」
「本音を言うならば俺はミツバ姉さんにもAにも一緒に江戸に来てほしかった」
「でも、江戸が危険なところだと知っていたからこそ一緒に来てほしいとは言えないんでさぁ」
私は沖田総悟のしおらしそうな顔を見てとりあえず座った。
「そ、、、、っか。私はのことを本音でブスだと思ってたわけじゃないんだ」
じゃあ、私がこんなに頑張ってかわいくなる必要なかった?いや、でも。
「じゃあ沖田さんは今の昔と私、どっちが好きですか?」
「結局敬語に戻るんですかぃ」
しょうがないでしょ。長い間ずっと総ちゃんなんて呼んでなかったんだし、最近は沖田さんで慣れてるんだし。
「どっちも好きでさぁ」
「そんな欲張りな答えは無しです」
「なら、今の方が好きでさぁ。見た目が可愛くなったとかそんなことじゃなくて、努力をする女の子が好きだから」
「その体系を維持するための努力が必要だったはずでさぁ」
「まあ、、、」
そっか、努力は無駄じゃなかったのかな?
「話は以上です。お騒がせしました。だましてごめんなさい」
私は沖田さんに深く頭を下げた。
ずっと、嫌な奴だって勘違いしてて悪かったな。早くこんな風に話し合えばよかった。
もっと早く解決できたはず。
早く晋助に言いたい。こんなことがあったんだよって報告したい。
いつ地球に戻ってくるのかな?
「・・・Aは今好きな奴はいるんですかぃ?」
「へ?」
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いずみ(プロフ) - もえtotoroさん» ありがとうございます!!なるべく更新しますね! (2019年10月20日 9時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
もえtotoro(プロフ) - この作品大好きです!いずみさんがしんどくない程度でいいので更新頑張って下さい!飽きず懲りず待ってます!! (2019年10月20日 2時) (レス) id: 5cbc47761c (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - 亜里沙さん» ありがとうございます!これからも頑張ります (2019年6月25日 18時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
亜里沙(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2019年6月25日 8時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - アカヤさん» ありがとうございます!!これからも読んでいってくださると嬉しいです! (2019年5月20日 17時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年4月30日 22時