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第36話 ページ17

あの日から私は晋助に胸を張って会えるように好き嫌いはやめようと思った。

だから、勇気を出して沖田総悟にも自分から挨拶ぐらいはしようと思った。

「おはようございます沖田さん。またサボりですか?」

丁度いいところに沖田総悟がいたから話しかけたけどどう見てもサボりだ。

はあ、頑張って話しかけてはみたけど今すぐ逃げたい。全力で離れたい。

「おはようございやす。今日は気が乗らないんでぃ」

「そうですか」

逆にこの人の気が乗る日なんてあるんだろうか。

「では、私は仕事してきますね」

「がんばってくだせぇ」

「はい」

沖田総悟に一声かけて私は仕事に取りかかった。



床の雑巾がけをしていると声をかけられた。

「お前、今日の昼暇か?」

顔を上げるとまさかのまさか土方さんだった。

「昼、というのは昼ごはんということですか?」

「ああ」

「はあ、まあ特にこれといった用事はありませんが」

「ならちょっと飯に付き合ってくれ。話がある」

「わかりました」

「じゃあ12時に」

「はい」

それだけ言うと土方さんは見回りに出かけてしまった。

えーっと?私に何の用だろう。もしかしてお説教?土方さんを怒らせるようなことしたっけ?

まあ考えたってわからないしお昼まで仕事をするとしますか。





「待たせたな」

時間が近付き、真選組の入り口で土方さんを待っていたら走ってきてくれた。

「いえ、まだ約束時間前ですから」

「そうか」

土方さんは無言で歩き始めた。5分ほど歩いて着いたところは近くの定食屋だった。

「おやじ、土方スペシャル頼む。お前は何にする?」

「えっと、その土方スペシャルって気になるので私もそれで」

「あいよ」

定食屋のおじさんは元気に返事をし、すぐに出してくれた。

うわーお、マヨネーズたっぷりだ。やっぱり土方さんはマヨネーズが好きなのかな?

「いただきます」

一口食べてみると意外とおいしくてパクパクと食べれた。辛いものの方が美味しいけど!

「お前、これ食えるのか?」

「はい、美味しいです」

そういうと土方さんは少しうれしそうな顔をした。

「ところで、私に話って何ですか?」

「ん?ああ、お前の苗字って・・・花江だよな?」

なんで土方さんが私の苗字知ってるの?

私は銀さんと神楽ちゃんにしか名乗ってないし、江戸に来る前は土方さんとあったことはないはず。

ミツバ姉さんが土方さんの話をしているのは聞いたけど直接的なかかわりなんてない。

なのにどうして?

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いずみ(プロフ) - もえtotoroさん» ありがとうございます!!なるべく更新しますね! (2019年10月20日 9時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
もえtotoro(プロフ) - この作品大好きです!いずみさんがしんどくない程度でいいので更新頑張って下さい!飽きず懲りず待ってます!! (2019年10月20日 2時) (レス) id: 5cbc47761c (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - 亜里沙さん» ありがとうございます!これからも頑張ります (2019年6月25日 18時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
亜里沙(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2019年6月25日 8時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - アカヤさん» ありがとうございます!!これからも読んでいってくださると嬉しいです! (2019年5月20日 17時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いずみ | 作成日時:2019年4月30日 22時

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