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第34話 ページ15

妙ちゃんの家に泊まった日から3日が経過した。

ついに今日の夜、晋助に答えを言う日だ。

結論から言うと、私は晋助についていこうと思う。

なぜだかわからないけど、晋助といるととても安心するし、沖田総悟がいる職場からも抜け出すことができる。

銀さんたちと離れることは寂しいけど、一生の別れなわけじゃないから。

今日は真選組の仕事が珍しくおやすみだ。

でも、今日近藤さんに真選組を近いうちにやめるということを伝えに行こうと思う。

「銀さん、ちょっと話いいかな?」

朝ご飯を食べた後、ジャンプを読んでいる銀さんに近づく。

神楽ちゃんはそよちょん?という人と遊びに行っているらしいから万事屋にはいない。

「んあ?」

銀さんはジャンプから顔を上げ私の方を見た。

「あのね、私、万事屋出て行こうと思う」

「…前に言ってた話か」

「銀さんは私といると安心するって言ってくれて、とっても嬉しかった」

「でもね、私はその人といると安心するの」

「もう決めたのか?」

「・・・うん」

「ちなみにお前がついていこうとしてる人の名前はなんて言うんだ?」

「個人情報言ってもいいのかな?」

「気にすんな。多分名前聞いてもわかんねーし」

「じゃあいいか。晋助だよ。高杉晋助」

「は!?お前高杉の野郎と知り合いかよ!!!」

「え?銀さんこそ知り合いなの?」

「あいつはやめとけ!!!」

「いきなりなに!?」

「頼む!高杉のところに行くぐらいだったらここにいてくれ」

銀さんは立ち上がりがばっと私を抱きしめた。

「は!?ちょっ銀さん!?」

「頼むから!!!」

銀さんはそれから1時間ぐらいずっと私を抱きしめていて気が付いたら銀さんは寝てしまっていた。

あんな必死な銀さん初めて見た。

一体晋助と銀さんはどんな知り合いなんだろう。




あんなに必死に引き留められたら気持ちが揺らいじゃうじゃん。バカ。

私はその日のうちに真選組に行くことはなかった。









「久しぶりだなぁ」

「1週間ぶりですね」

久しぶりに会った晋助は特に変わった様子もなく相変わらず不思議な雰囲気をまとっていた。

「で、どうするのか気持ちは決まったのか?」

「・・・はい。私は」

言わなきゃ。言うんだ。一緒に行きたいって、連れて行ってって。

そう言おうとした瞬間、頭の中に万事屋、真選組、妙ちゃんなど関わってきた人達の顔が浮かんだ。

そして、私を抱きしめてくれた銀さんのぬくもりを思い出した。






「私は・・・」

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いずみ(プロフ) - もえtotoroさん» ありがとうございます!!なるべく更新しますね! (2019年10月20日 9時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
もえtotoro(プロフ) - この作品大好きです!いずみさんがしんどくない程度でいいので更新頑張って下さい!飽きず懲りず待ってます!! (2019年10月20日 2時) (レス) id: 5cbc47761c (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - 亜里沙さん» ありがとうございます!これからも頑張ります (2019年6月25日 18時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
亜里沙(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2019年6月25日 8時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - アカヤさん» ありがとうございます!!これからも読んでいってくださると嬉しいです! (2019年5月20日 17時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いずみ | 作成日時:2019年4月30日 22時

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