第16話 ページ17
次の日の朝、外を見てみると雨が降っていた。
うわー、雨ね、嫌いじゃないけどいまいちかな。
「はあ、素振りしたい」
万事屋で料理をしながらつぶやく。
江戸に出てきてからまだ一回も素振りしてない…。
万事屋じゃできないし、どこかできるところないかしら?
「銀さん、神楽ちゃん、ご飯できたよ」
二人を起こして三人で仲良くご飯を食べた。
「二人とも、このあたりで素振りできるところってないかな?」
「素振りアルか?」
「お前、素振りすんの?」
あれ?二人ともちょっと驚いてる?まあ、しないとか持ち歩いてるわけじゃないし見えないと言えば見えないかもしれない。
「はい。江戸に来る前は竹刀持ち歩いてました」
ほんとは沖田総悟たちが通ってた道場の師匠からこっそり長剣をもらってたんだけど。
って、なんなら持ってきてるし。長い袋みたいなの私もってるじゃん。かわいい入れ物に入れてるから長剣ってわからないかもしれないけど。
「見えねえな〜」
「それなら新八の家でやるといいネ」
「一応あそこ道場だもんな」
「それから真選組の訓練混ざってくるネ」
「いや、そこまではいいかな。朝早そうだし。今日新八さんに頼んでみよう」
新八さんにお願いしてみるとあっさりとOKしてくれていつでもきていいと言ってくれた。
と、いうことだからさっそく今日万事屋のみんなで新八さんの家にお邪魔することにした。
「あらいらっしゃい」
「妙さんお邪魔します」
「姉御〜」
「よおお妙。邪魔するな」
「姉上、僕たち道場にいますね」
「あら、珍しい」
「Aさんが素振りをしたいらしいので」
「え?Aさんが?」
「はい。お借りします」
「どうぞどうぞ」
妙さんも快くOKしてくれた。いい人だほんとに。
しゅっしゅっしゅっ
新八君の家の竹刀を借りて素振りをする。久しぶりの素振りは爽快でずっとやってたいと思う。
「それにしても、Aって着物の下にそんな服着てたんだな」
そう、今は動きづらいから着物は脱いでてそこそこ露出が高い服着てる。
だって、この方が動きやすいし。
「Aセクシーネ!」
「ほんと、Aさんってきれいだわ」
「はあっはあっはあっ」
「お疲れ様です」
しばらくして私が息切れをして少し休憩をしていると新八さんがタオルを渡してくれた。
「ありがとうございます」
ほんとにいい人だよ。いいお嫁さんになりそう←
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いずみ(プロフ) - 沖田夕重さん» 読んでいただきありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (2019年3月25日 20時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんが憎めなくて魅力的なキャラだと思います。更新頑張ってください! (2019年3月25日 20時) (レス) id: e33e8487ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年3月5日 16時