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第15話 ページ16

「…泣かないのか?泣いてもいいんだぜぇ?」

その人はにやっと笑って私を見てきた。

「泣きません。私が泣くと姉さんが心配しますから」

「ふーん、珍しい女だ」

さてはこの人、相当女慣れしてるな。

まあでも、うん。このかっこいいし、意外と優しいし。何より他人の私の話聞いてくれたぐらいだからね。

それに、なんだろ?この怪しげな雰囲気とか色気とかが好きな女の人は多そうかも。

「えっと、お話を聞いてくださりありがとうございました。長くなってすみません」

「いや、俺も暇だったからなァ。それに、つまらなくもなかったぜ」

「ありがとうございます。この時間にはいつもこの辺にいらっしゃるのですか?」

「…しばらくはな」

なんだろ?旅とかしてる人なのかな?あっ商人とか?

「迷惑でないのでしたらまたお話ししに来てもいいですか?」

「いいのか?俺は悪いやつかもしれねぇぞ」

「実際はどうか分かりませんが、私には悪い人だと思えないので」

「…無防備な奴」

ぼそっとその人は何かをつぶやいた。なんていったんだろう?

「それで、よかったら名前を聞いてもいいですか?」

「俺は高杉晋助」

「高杉さん。私はAです」

「苗字ねえのか?」

「ありますけど、言いたくないので」

「なら俺はAと呼ぶからお前も晋助って呼べ」

「あ、はい。じゃあ晋助さんで」

「呼び捨てだろ」

「晋助?」

「それでいぃ」

晋助はなぜか呼び捨てがいいらしい。

んー、まあいいんだけどさ。

「あっ」

そういえば、もう結構な時間が経っている。

さすがにそろそろ帰らなきゃな。

「晋助、私はそろそろ帰りますね。今お世話してくださっている方が心配しますので」

「ああ」

二人ともベンチから立ち上がった。

「それでは、私は明日もここに来るので気が向いたら晋助も来てくれると嬉しいです」

「気が向いたらなぁ」

「おやすみなさい」

晋助に手を振ってその場を去った。




晋助のおかげで一人で感傷に浸るなんてことにならなくてよかった。

丁度近くで何の気兼ねもなく話せる人が欲しかったところなの。

晋助が実際にどんな人なのかは全く分からないし、あの雰囲気、そして近づかれるまで気づかなかった気配の消し方。

それに、微量だけどずっと殺気が出てた。

実際は怖い人なのかもしれないし、悪い人かもしれない。

でも、私にとっての大事な話し相手であることには変わりないから。

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いずみ(プロフ) - 沖田夕重さん» 読んでいただきありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (3月25日 20時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんが憎めなくて魅力的なキャラだと思います。更新頑張ってください! (3月25日 20時) (レス) id: e33e8487ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いずみ | 作成日時:2019年3月5日 16時

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