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10歩、 ページ13

川西side

今日は、いつもより遅くまで自主練していた。






ちょうど俺が片付け始める頃には誰もいなかったので、適当に鍵を閉めて出てった。







そして部室前に着き、少し雑にドアを開くと……










いつも通りの白布と少し固まった天童さんと瀬見さんがいた。なんだろう。








何か俺が聞いたら気まずいことでも話していたのだろうか。










なんて思っていると。














天童さんから出た言葉は……












ただの恋バナだった。












***************
〜30分後〜


はぁ、なんか酷く疲れた気がする…。












というか何を話してたかって俺のことだったのかよ…












あれからは結構抜けるのに苦労した、何せ天童さんだし。







瀬見さんは瀬見さんで興味津々だったし?






白布はいつも通り仏頂面で素通りだったし…











ただ、俺が“モテる”と囃すのは俺と同学年の奴らも同じで、よく言われるのだが……そんな人達に一つ言いたい。



















…ど・こ・が??









いや、そもそもモテるって何だ。










モテるとしてもそれは俺じゃないだろう。






…それこそ、瀬見さんとかの所謂“イケメン”というやつじゃないとモテないと思うんだけど。











まぁ、心当たりみたいなのが無い訳ではない。










なんというか、今から約半年前から何故か、先輩後輩構わず女の子達から声をかけられたり…告白?とかの回数が増えたのは(何故だ?)事実だけども。それはモテるとは言わない。







振ったら嘘告白だ〜って、逃げられたこともあったし…。


普通に驚いたけど、嘘告白って意外と女子の中では割とあるらしい。










ただ、こうやって目立つことが多くなって損が少なくなったのは認めよう。先生がなんか優しくなった気もするし……









この前の俺の誕生日の日とかも色んなの貰ったし。うん。







今日は何となく好みの先輩に告られたのも…ある。









好みっていうか、何か俺の学年でも結構有名な先輩。





それに、すげー謙虚で落ち着きのある人で、今までの人達の中でかなーり好印象な女先輩だったから。







何であそこまで才のある人が俺を選んだんだろう、なんて思ったぐらい。



















__________________だけど。俺が求めているものは、これじゃない。













いや、俺が求めているのは、何時だって一つなんだ。

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設定タグ:ハイキュー , 川西太一 , 白鳥沢   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:水菜 | 作成日時:2022年12月11日 16時

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