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薮said

「それまでにお前ら2人も倒してやるよっ!」

そんな威勢のいいことを言ってみたわけだけど、おれは柔道部に勝てんのか?


伊野尾のことで衝動的に動いたら、弱い奴らはすぐ倒せた。


じゃあ、リーダーは邪魔だ。





「普通柔道部から行くんだけど、特別サービス。
お前からだっ!」


回し蹴りからのみぞおち、弱ったところを例の首のとこをやったら完了。


「お前んとこのボスもだいぶ弱えんだなぁ。
すーぐ終わっちまって、つまんねーよ」

「俺は柔道部だ。今からでも遅くない、ひきさがったらどうだ」



「残念ながら、おれも柔道は経験してる。

そんなに柔道推したいんなら、勝負して勝った方がこれ全ての勝者ってことにしようぜ。」



久しぶりにやるな、柔道。

「今回は頭がつくまでが勝負。よし、行くぞ。」


やっぱ、強ぇ。全然攻めに行けねえ。



もう、負け覚悟で行くしかないっ!


「ぉおおおおおおらぁぁぁああ!」
「な、そんなまさか…。」

頭も、ついた?


「くっ、今回は俺の負けだ。
今度はもう攻める隙もないほどにしておいてやろう。」

「もうやる気はねえよ。んじゃあな、いい試合だった。」


終始かっこつけてたけど、柔道やるのあん時の癖が出ちゃってな。


伊野尾のとこ行って、今日はやめにしようって言ってこよ。



「あ、薮っ。ごめん俺のせいで、こんな事になっちゃって。」

「伊野尾は悪くないだろ?俺が助けたかっただけ。

伊野尾こそ、怪我とかしてない?なんもされてない?」

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作者名:白米慧&桜李 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年3月2日 20時

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