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薮said
「それまでにお前ら2人も倒してやるよっ!」
そんな威勢のいいことを言ってみたわけだけど、おれは柔道部に勝てんのか?
伊野尾のことで衝動的に動いたら、弱い奴らはすぐ倒せた。
じゃあ、リーダーは邪魔だ。
「普通柔道部から行くんだけど、特別サービス。
お前からだっ!」
回し蹴りからのみぞおち、弱ったところを例の首のとこをやったら完了。
「お前んとこのボスもだいぶ弱えんだなぁ。
すーぐ終わっちまって、つまんねーよ」
「俺は柔道部だ。今からでも遅くない、ひきさがったらどうだ」
「残念ながら、おれも柔道は経験してる。
そんなに柔道推したいんなら、勝負して勝った方がこれ全ての勝者ってことにしようぜ。」
久しぶりにやるな、柔道。
「今回は頭がつくまでが勝負。よし、行くぞ。」
やっぱ、強ぇ。全然攻めに行けねえ。
もう、負け覚悟で行くしかないっ!
「ぉおおおおおおらぁぁぁああ!」
「な、そんなまさか…。」
頭も、ついた?
「くっ、今回は俺の負けだ。
今度はもう攻める隙もないほどにしておいてやろう。」
「もうやる気はねえよ。んじゃあな、いい試合だった。」
終始かっこつけてたけど、柔道やるのあん時の癖が出ちゃってな。
伊野尾のとこ行って、今日はやめにしようって言ってこよ。
「あ、薮っ。ごめん俺のせいで、こんな事になっちゃって。」
「伊野尾は悪くないだろ?俺が助けたかっただけ。
伊野尾こそ、怪我とかしてない?なんもされてない?」
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