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薮side
伊野尾がモテるのはなんとなくわかってた。
言われてみれば、�睫擇聾世錣覆�ったけど弁論大会で上の方まで進んでた俺も名前を聞いたことがある。
伊野尾ってやつに負けたんだ。
たしかにすごかったと思う。俺の友達に情報屋が言ってた話では、全国大会まで行ったんじゃなかったかな。
優秀なんだな、それでなんでこのレベルの高校に来たんだろ。
男子校でもここよりいいところあるんじゃないか？
「伊野尾君はね、ここに来たかった理由がもうひとつあるんだよ。
1つは伊野尾君の知名度が低いから。もう1つは
伊野尾君の本当のお父さんの出身校だから。なんだって。」
�睫擇�言うには、伊野尾のお父さんが病死していてお父さんがいるときはもっとこの学校の偏差値も高かったそうだ。
だから、お父さんは自分が死んだらこの学校に行ってくれ、と言ったんだって。
だからこの高校に入ったんだって言うけど、ほんとのところはよくわかんないんだって。
なんで俺達にも隠してるのかとか、
知念と急に喋ったのがなんでかとか、
幼なじみにもわかんないことがたくさんある
『謎多き男』
だって言って笑ってる。
笑ってるくせに
『俺の見てないところで無理しないでほしいんだけどね。
俺も知らないこといっぱいあるから。』
なんて言いながら悲しそう見してるんだから�睫擇皸北酥�が好きなんじゃないかって疑うくらいだ。
「�睫擇辰討機�伊野ちゃんこと好きとかないよね…？」
なんて大ちゃんが聞くもんだからちょっと焦ったけどそんなわけないでしょ？笑
って言われて終わり。
伊野尾君にはこのこと言っちゃだめだよって言って
俺も行くとこあるから、じゃあね
って、中学生んときのメンツになっちゃたわけだけど、
「じゃあ、この話を最初に聞けた人が買ったようなもんだね。」
とか山田が言うから大ちゃんがまた燃えてる←
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