誰よりも愛しい君へ (ページ3)

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いろんな人がいた。お調子者も、人見知りも。
でも、ちょっとよくわかんない奴がいたんだわ。

あ、髙木は友達だから聞いたげて！

「髙木雄也です。
よくマザコンって言われるけどマザコンじゃないんで。
あ、あと、見た目怖そうって思われるけど全然なんで。
よろしくお願いします。」
ね？無難でしょ？笑
俺もだけどね。

あ、無難でもないか。まさかの自分から言っちゃうってね。おかかおにぎりの事言ったろか(笑)

まあ、それはいいとして、問題はこいつらですよ。

「薮宏太です。
可愛い人が好きです。ってことはこのクラスの1人を狙うかもしれないです。
引かないで！ね？
よろしくお願いします！」

「山田涼介でーす。
前の人と同じく、狙う人がいます。
みんな気づいてるだろうけど、なんせ可愛いですね！
よろしくお願いします！」

って、終わったあと視線の先にいたのは俺だった。
まるで、俺を狙うよ！

そう言っているようで寒気がした。

そっちばっかに気を取られて、もっと近い危険を感じ取れなかったのは、たぶん一生悔やむだろうな……。