【テニプリ】黄蝶【男主】 (ページ43)

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③-2 Side:越前ページ43

《遡ること3日前、金曜日の放課後》

掃除なんて面倒くさいことこの上ない。

早く終わらせて俺は部活に行きたいのだ。

後は集め終わったゴミを片付けて終わりなのに、そのゴミはそこでバスケをしていた奴らによってバラバラにされた。

ムカつく……

バスケ部って言ってたけど、ってことはあの人の後輩だよね。

こんなことして。

情けない。

なにあの人の顔に泥塗るようなことしてんの。

ってか、こんな人たち前のスポーツテストみたいなやつやった時いたっけ？

まぁいっか。

俺が目で追ってたのってあの人だけだし。

バスケ部の人も気付いてないみたいだし。

……

「ねぇ、先輩……。言っちゃ悪いけど……、まだまだだね」

フリースロー対決は当たり前のように俺が勝った。

最後カッコよく決めれば、バスケ部の先輩はみんな目を見開いている。

ザマー。

しかしザワザワとしていた野次馬たちが、急に静かになった。

目の前の3人も顔を青ざめている。

「何してんの？」

何事かと思って振り返ると、ずっと見ていたのか、彼らの部活の部長でもあり、俺の委員会の委員長でもある、神凪A先輩が鞄片手にこちらに歩いてきていた。