第5話 正体�� Side:コナン ページ12
漆黒の髪を濡らし、頬を赤くして入ってきた少年は、紛れもなく昼間会った彼で。
同一人物なはずなのに、何故か違って見えた。
それは彼が風呂上がりだからか、それとも別な何かか。
「君の言うとおり、僕が【カルア】だよ。名探偵」
あっさりと認めた彼。
名探偵って…
さっきも思ったけど、俺のことを知ってるのか？
ここに転がり込んだ時点で昴さんが赤井秀一だと知っていた可能性は高い。
しかも、昴さんは変声機をオフにしているし、昴さんの前で自分の正体を明かすってことは、ほぼ確実だ。
彼は【沖矢昴=赤井秀一】の方程式を完成させている。
だとすると、俺が工藤新一であるとばれている可能性も否定できない。
「あんた、一体……」
目的は？
何がしたい。
「【天才ハッカー】そう呼ばれてたよ」
それは知ってる。
安室さんから聞いたから。
問題はそこじゃなくて。
「天才ハッカーなんだから、赤井秀一が実は死んでなくて、沖矢昴になってることも知ってた」
少し含み笑いを浮かべて告げる彼。
「それを知ってて組織に言わなかったのは」
「抜け出した時に匿ってもらうため…？」
確かに、彼がそれを報告していれば、今頃赤井さんは殺されてる。
「赤井秀一を殺して沖矢昴を生み出した名探偵に会ってみたかったんだ！」
それが俺の知恵だと言うことも知っているのか！？
「僕に知らないことはないよ」
笑みを見せる彼。
その笑みは、彼が味方なのか敵なのか、判断するには難しい笑みだった。
第5話 正体�� Side:コナン→←第4話 転入生�� Side:コナン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 773人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
