第5話 正体�� Side:コナン ページ13
もっと追求して聞きたいことが沢山あったが、時間も時間だったため、帰らされた。
「江戸川君」
少し先までついてきた彼を振り返ると、手を差し出された。
「これ、返すよ」
それは俺が帰り際に仕掛けた盗聴器だった。
バレてたか。
「そんなに僕が信用できないかな」
困ったようなその顔。
「少なくとも、君にとって不利益になることはしないつもりだよ、工藤新一君」
ついキョロキョロして周りを確認してしまった。
小さな声だったとはいえ、誰かが聞いてたらどうする。
「どちらかというと、できることがあれば、できるだけ協力したいと思ってるんだ」
協力、ね…
「あまりおおっぴらには動けないけどね」
やはり彼にも事情があるのだろうか。
というか、逃げたということが本当なら、彼も組織に見つかれば危ない身なのだ。
「お前も死のうとしたのか？」
シェリー…宮野志保のように。
体が小さくなっているということは、あの薬を飲んだと言うことだ。
死のうとしてあの薬を飲んだ…？
「そっか。君は知らないんだね。シェリーも知らなかったんだ。APTX4869のこと」
APTX4869
あの薬だ。
あの薬の何を知ってる？
俺は何を知らないんだ？
開発者でも知らないことって？
こいつは灰原のことも知ってるのか？
「シェリーがあの薬の開発者だってのは知ってるんでしょ？じゃぁ、彼女に聞くといいよ。『あの薬は誰からの命令で作ったのか』って」
まさか。
その言い方だと、こいつが？
ってか、灰原のことも知ってるのか。
そりゃそうか。
俺が工藤新一だとわかってるのだから、灰原のことも、彼女がシェリーだとわかってて当然だ。
「じゃ、また明日」
「おい！」
止める暇もなく彼は家に入って行った。
そもそも俺の家だが。
明日。
明日また聞いてみよう。
灰原にも。
やっと掴んだチャンスだ。
逃すわけにはいかない。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
