��-21 Side:切原 ページ12
「まぁ、当たり前かな」
「え？」
返ってきた部長の言葉が意外過ぎて、俺は素っ頓狂な声を上げる。
だって、負けることは許されないんだ。
王者立海として。
「相手が相手だからね。いくらブランクがあると言ってもA相手に赤也が勝てるなんて思わないし。俺でも勝ったことないのに、赤也が勝ったら気に食わないじゃない」
「Aさんって……」
部長の言葉を聞いて、本当に不思議に思った。
あの部長にそこまで言わせる彼は一体何者なのか。
「俺が神の子って呼ばれるようになった理由、知ってる？」
「強いからじゃ、ないんですか？」
いきなりの質問に、疑問を浮かべる。
だって、俺の聞きたいことに全く関係ない。
「それが理由になったのは、Aがテニス界から姿を消してから」
「異名だけが一人歩きしたんだ」
「ッ！！！」
いきなりの声に俺は固まった。
その声は、いつもは俺を怒鳴ってばかりの、俺が一番と言っていいほど苦手な人、真田副部長だったんだから。
俺の動きはロボットのようで。
首を後ろに向ける時には、ガタガタという音が聞こえるかと思うほどだった。
殴られる！！！
そう思い、必然的に俺は身を守る体勢に入った。
「病院ではさすがにさせないよ」
部長の穏やかな笑いを含めた声で俺は恐る恐る副部長を見たが、今にも殴りかかって来そうなくらい怒っている。
いや、覚悟はしてたけどさ。
目の当たりにするとやっぱ怖いよね。
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夏生莉緒(プロフ) - 夕霧さん» コメありがとうございます！コメ頂けると更新の活力になります！頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いいたします^ ^ (2018年8月9日 16時) (
レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - 鈴さん» コメありがとうございます！これから過去編に入ります！末永〜〜くお付き合い頂けると嬉しいです^ ^ (2018年8月9日 16時) (レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 次がとても気になります!これから更新頑張って下さい！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 夢主くんの性格がどストライクすぎて好きです！続きが気になりますね！更新頑張ってください応援してます！！ (2018年6月3日 19時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年5月17日 23時
