やっぱりアイスはガリガリソーダ味 ページ19
A｢オイオイ、興ざめだな。お前実力の半分も出してないだろ｣
虚｢...｣
A｢この左目は戦争の時に死んだ。足は自分で斬り落とした。私を殺せるチャンスなんていくらでもあるだろう｣
虚｢私はレインを蘇らせ、その他人間を全て滅ぼす｣
A｢甘い夢だな。...孤児院にいた私の子供は、みんな火事で死んだ｣
虚｢...それは可哀想に。｣
A｢それでも私は、死んだあのガキだけを生き返らせることを望んだ。彼奴はこの世に未練がある。でもお前が生き返らせようとしているレインは、いい歳してるし未練もなにもない。楽にさせてやれ｣
虚｢私はレインに会いたい。彼女が望まなくとも！｣
A｢...それを馬鹿って言うンだよ。もう誰も生き返ることを望まない｣
そう、誰も望まない
私も未練はない。あの馬鹿げた女がもう一度チャンスをくれて、私は銀時と...先生と...みんなと...
こんなに幸福な一生、二度と味わえない。
これで何もかも終わりにする。あの馬鹿女の借りはここで返す
虚｢...あなたも馬鹿ですね。これでようやくレインに会える｣
A｢せんせ｣
虚｢魂の取り出しに成功...待たせましたね、レイン。目覚めの時間だ｣
彼女の言ったことは本当だった。レインは目覚めない
レインは生き返ることを望まない
虚｢とうとう独りか...君を探してここまで来た。情も捨てて、全てを敵にしてみせた。そして君は私の腕の中に戻ってこない。せめて君の魂を奪った盗人だけでも...｣
ポオ｢それはレイン自身が頼んだことなのである｣
虚｢...変な冗談を。｣
ポオ｢そいつは消えたがっていた。お前が自分を生き返らせるかもしれないと予測し、先に自分の存在を消そうとしていた。｣
虚｢どうしてそこまで生きようとしない...私には...わからない...｣
ポオ｢今まで彼奴を苦しめた張本人は我輩たちだ。...休ませてやれ｣
虚｢...｣
｢後はあなただけです。脆いですね、あなたの味方は。｣
虚｢何故本気で殺そうとしなかったのか...そう聞きたいんですか？｣
｢リーダーであるあなただけが戦わない理由、教えてください｣
虚｢一つはご存知の通り、なにがなんでもレインを生き返らせること。しかし希望は潰えた｣
ポオ｢...もう一つがよく分かったぞ。山と海のどいらだ？｣
虚｢海です｣
ポオ｢琲世、潜ってこい｣
｢それは無理。鮫いるもん｣
ポオ｢逃げろ｣
｢いや無茶だろ｣
虫は全般無理です。嫌い→←番外編:買いだめもいいけど、しすぎたらとんでもないことになる
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作者名：琲世 | 作成日時：2019年5月11日 9時
