魂を奪う死神 ページ46
広いあの世界にもう少しいてみたかった。
"病気になる。あまり出てはいけない"
虚さんにそう言われ、余計に狭いと感じる水槽に入る。視界は隠され、何処に何があるのかがよくわからない
「虚さん...」
虚「完成率30%...少しずつ...少しずつやっていかないと...」
感じるのは少しの痛み。女の人の声
虚を止めて。お願い。私のためにも彼のためにも、どうか
何度もそう呼び掛けてくる。この人も虚さんの敵だろうと判断した...だけど伝えておかなきゃ、と思った。
変に親近感を感じていたから
「私のためにも、彼のためにも止めてほしい。女の人がそう呼び掛けてくるんです」
虚「女...?」
「生き返りたくない。私はこのまま去りたい。どんな方法でもいい...消してください、と。」
虚「まさか...レインなのか?」
私の言ったことに動揺していた。大切な人の名前を何度も何度も叫んでいる
虚「...君が望まないなら、私はどうすればいいんだ?私はもう...死ぬことができない。この世界を滅ぼすしかないだろう...レイン...」
「えびぷりん、美味しかった」
虚「お前は何を...」
「すごく美味しかった。虚さんにも食べさせてあげたい」
虚「...調子が狂う。二度とそんなことを口にするな」
その日最後に聞いた彼の声は、怒りがあった
ジョゼフ「...いないな。」
イソップ「本屋に...調香師が使っている瓶があった...調香師も昨日誰かに連れていかれたって...」
ジョゼフ「わざわざ瓶を借りるためだけに...そういえば忘却の香水、というのもあったな」
ポオ「一時的な記憶喪失、不完全な香水...しかし何度も使えば何もかも忘れてしまう。不都合な記憶...我輩たちとの記憶...次消されたら松陽二度と立ち直れないぞ!!!」
ジョゼフ「そっちの心配か」
ポオ「昔色々とあってな...心が弱すぎる。傷が深くなったらもはやモアイだぞ」
「「...怖いから早く見つけよう」」
ポオ「それだけじゃないぞ...?我輩たちほぼ松陽に頼っている状態で...記憶を取り返せる確率が低くなるし...」
イソップ「全力ダッシュ」
ジョゼフ「いい案だね。さあ走ろう!!!」
ポオ「我輩も連れていってくれえええ!!!」
葬儀屋「あ〜...君、ちょっといいかな」
ポオ「なんだタマキ◯野郎!!!」
葬儀屋「君もタマキ◯に恨みあるのかい?サリアの頼みで彼女の魂を奪ったんだが...なくしちゃってね」
ポオ「...元凶2が現れた」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年4月29日 15時