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彼がつけた新しい名前 ページ43

立方体の水槽で一日過ごすだけ。水槽は割れないし外からしか開けれない。

縦と横、幅が二百センチと少し大きい。時々痛みが走るけど、基本はスキャンをすることで基本設計を組み立てると聞いた

「名前は何て言うんですか?」

虚「...虚」

徐々に記憶を失っていくのがわかる。この人の名前がわからない

数日前までこの人の名前を何度か呼んだが、その名前と彼らとの出会いの記憶だけが消えていく。今は苦しいが、消えたら楽になるのだろうか

「空っぽ...大好きな人を取り戻したいだけなのに、みんなに嫌われるんですね」

虚「そんな私を好いてくれる人間は君だけだ。レインと似て変わっている」

「変わってますかね?」

虚「...昔は弟子も私の隣にいてくれました。でもその弟子を殺したのも私だ。彼女しかいない」

「取り戻せるといいですね。私も会ってみたいです」

会ったことがあるはずなのに、もう何も覚えていない

「虚さん」

虚「なんですか。私は寝室に...」

「いつか私に名前を付けてください。私、名前ないんですよ」

虚「名前...灰で充分だろ」

「灰色の世界...私の世界は最初から灰色だから、いいかもしれません」

虚「少しは否定したらどうだ」

「私の知ってる人はあなただけですから。その名前が嬉しいんです」

初めて感じる感情...私が何処で生まれたのか、どうしてここにいるのかはわからない

でもこの人と話せることがとても嬉しかった。それだけで生きていける気がする

?「すんませーん。近くで事故が起きたんで事情聴取できませんかね」

虚「少しは休ませろ...」

「...」

狭い寝室、水槽。この部屋が私の全て。

虚「...何処かで見たことある顔ですね。本当に事情聴取だけで済みますか?」

?「いや、家宅調査もさせてもらいます」

虚「そうでしたか。ではここで死ね」

何かが壊れる音、訪問してきた誰かの苦しそうな声も聞こえてきた

「虚さん!?何があったんですか!虚さ...」

上から引っ張りあげられる。他にも誰かいるのかと後ろを振り向くと虚さんがいた

...正しくはそれに似た存在。でもここまで姿が一致してると、本当にそうなのではないかと思ってしまう

惨髄「松陽、お前は銀時を。琲世は水槽から出せた」

『...見てないでしょうね』

惨髄「服を着てたからやりやすかった。さっさと行ってこい」

「離してください...虚さんが...」

惨髄「お前を殺そうとしている奴のところに帰りたいのか?悪いが賛成できない。帰るぞ」

わからないことだらけ→←食べ物の美味しさは無理矢理食べさせてでもわからせる



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設定タグ:銀魂 , 戦闘 , コラボ祭り   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年4月29日 15時

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