晃の使命は勝利 ページ34
あの日、私は改めて誓った
私たち裏切り者を必死に庇った彼女たちと、受け入れてくれた仲間たちのために戦おうと。
チサ「お疲れ様です。真選組の絆は美しいものでした」
篠原「チサ...さん...あなたが...殺そうとしているのは...」
チサ「虚の敵。虚の敵は私の敵だ」
伊東さんは死に、沖田隊長はかつての愛人に殺されかけている
チサさんから記憶を奪ってそんなに楽しいか...虚
憎くて仕方ない
チサ「伊東が死に辛いだろう...引導を渡してやる」
晃「チサァァァ!!!」
唯一動けるのは、何の称号も持たぬ唯の隊士。チサが真選組に入るきっかけを作った男
チサ「大人しくくたばらないのか...貴様...!」
晃「もしお前に記憶があれば...もう一度笑えたのか...もうわからんよ...でも、今俺にできることならわかる。仲間を護ることこそが俺の使命だ!!!」
チサ「善い心意気だ。死ぬ前に願いが一つ叶う...君たち侍の強さを見てみたい。かかってこい!」
沖田「...似ているな...昔の...彼奴らに...」
近藤「新参者のチサ...女性で総悟と同じぐらいの年齢。年上の熟練者を一気に倒すとは...」
チサ「次は誰?」
晃「俺だ。拾ったのは俺だぜ、近藤さん。ここで先輩としての威厳を見せてやらないとな」
真選組は男しか受け入れない。でも唯一女性として活躍する彼奴の才能は素晴らしいものだった
しかし中には疑問を持つ者もいた。本当にあの女が戦えるのか、と。
晃「もう一度...もう一度だ!」
自分が拾ってきた彼女が才能に溢れている。晃は勝手に拾ってきといて嫉妬していたのだ
来る日も来る日もチサの前に敗れるが、みんな晃の勝利に期待していた。
とうとうその日はやって来た
チサ「...斬れ。仲間を殺した私が憎いのだろう」
晃「憎いさ...だけどな、俺はそんな理由で斬りたくはないんだよ」
チサ「では...物語のどのような終末を望む...」
晃「最後にお前に戻ってきてほしかった。本物のお前に勝ちたかった...こんなの...嬉しくねェよ...」
チサ「...貴様らを殺すのが私の使命。だがその前に教えてくれ。本当の私はなんなんだ?何故こんな感情を抱かねばならない?」
晃「それが知りたいなら...今死ぬのは間違いだな...」
沖田「戦えるのは...俺と晃と...チサだけか」
周りを囲むのは奈落もどき。近接攻撃に特化した部隊
チサ「命令を遂行、目の前の敵を殺す」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年4月29日 15時