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光に焦がれ
光に裏切られた女
紅葉「ああ...だから闇に戻っていればよかったのだ。こんな酷い姿になってもうて...」
迅「紅葉、その女の遺体を渡せ。死人は必要なかろう」
紅葉「わっぱ、貴様にこの子を渡す義理はない。ポートマフィアが預かろう」
迅「...金色夜叉」
紅葉「目の前の敵を消し去れ。塵一つ残さずな」
役立たずの体をずっと引きずる。緊急で取り入れたAの位置情報を頼りに、森を進み続ける。
嫌な予感がする。早く...
朧「...何故ここにいる」
目の間に酷い傷...整った顔をしている青年がそこにいた
琲世「Aを探している。女を見なかったか?」
朧「...もう死んだ。この先を進めばいる」
嫌な予感は残念ながら当たってしまったらしい。いや、まだ可能性はある
琲世「すまない...もう行く。」
また走り出す。あいつに向かって...
紅葉「光を失い、闇で人を斬る道を選んだ者...もうこの子は闇の中でしか生きられぬ。まだこの程度の怪我なら助かるであろう...」
迅「やはり貴女は強い。あの唐栗よりもな」
紅葉「唐栗...?」
琲世「女、そいつを返せ」
...次から次へと邪魔を...
紅葉「貴様がこの子の光に関わった者か。この子は光を見たせいでこの末路を辿った。そう...かつての私と同じように」
琲世「運が悪かっただけだ。渡せ。まだ助かる」
紅葉「断る。貴様らのような害虫にAを...ッ!」
渡すわけにはいかない。この者たちに彼女の身柄を渡せば、また光を見ることになる。私と共にいる鏡花と一緒に、私が守らなくては...
迅「しかと受け取りました」
紅葉「...夜叉の...コピーか...」
琲世「貴様...俺に何をした...!」
迅「記憶削除を行った。お前の脳を少しいじれば簡単なことだ。10年後にまた出会えるといいな...?琲世」
思考が消える
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作者名:琲世 | 作成日時:2018年5月26日 21時