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紫之「...ひっ...!」

仁兎「白骨化した死体...ずっと狭い部屋に放置されてたんだな。」

松岡「...この服は...写真に写ってる女と同じだ。共にソファーに座る男が糀なら、こいつは麻美だ。だが麻美の遺体は、Aの強い要望で確かに処分された」

仁兎「じゃあなんで此処に...!」

松岡「人違いだったが、彼奴は確かに麻美と名乗った。...当時いた執事とメイドは全員死亡...わかるのは夫ぐらいだろう。佐間、後はお前と部下に任せた。」

佐間「俺の特定技術を甘く見んなよ?人違い麻美の骨ぐらい、ちゃんと覚えてるさ。双子の可能性が非常に高い」

夢ノ咲学院に向かい、ゲーム研究部の部室で暇そうにしている糀と話すことにした。



松岡「単刀直入で問う。麻美に双子の者はいたか?」

糀「細かいところまで調べたがいなかった。...だからこそ、それを知って驚いているんだよ。子供を産んだときに優しい人になって、でもAが四歳ぐらいの頃に...」

紫之「...もしかして...ドッペルゲンガーじゃ...」

松岡「世の中には似た奴が何人もいるからな。整形、という可能性も十分にある。」

糀「...子供に暴力を振るうようになって、薬も疑った。だけど調べてもそんなのなかったし、彼女は普通の精神だった。...金目当ての女と結婚してしまったと、心からガッカリしたよ。最初こそはそうだったが、本当に...」

松岡「わかってる。結婚してから本人は変わったと。だがいい人だったその人はもう一人の麻美に殺され、長らくあの部屋に放置されていた。夫さえもわからなかった、秘密の部屋にな。」

紫之「...紅茶を淹れました。これで少しでも安らぐといいのですが...」

糀「ありがとう。...今は一人にさせてくれ...」

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作者名:琲世 | 作成日時:2019年12月7日 5時

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