検索窓
今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:2,421 hit

鈴の音 ページ43

「...!」

迅雷が死んだ。その確信があった

鈴の音が鳴り響いている

「...迅雷...ウォーカー...菜華...菜華...菜華...」

朝からずっと涙を流している。涙を流しているうちに、時は三月へと過ぎた。



菜華「お姉ちゃん...二人とも帰ってこないね。」

「...菜華、迅雷は死んだ。コトバからそう連絡が来たの...」

菜華「ごめんなさい...お姉ちゃん...」

「謝らないで。私に甘えづらかったのね...大丈夫。あなたがそうしたいなら、私はあなたの意思を尊重する。でも忘れないでね。私は永遠にあなたの味方だってことを...」

藍輝も、菜華も私が守る。この命を削ってでも...絶対に...

「っあ...!」

菜華「お姉ちゃん!」

陣痛じゃない...病気でもない...別の何かだ。

「...ごめんね。気のせいだよ...」

菜華「お姉ちゃんは何処にも行かないよね!?お姉ちゃんはずっと隣にいるよね!」

「うん...お姉ちゃんはあなたの分も...頑張る...よ」

変な儀式だ。少しずつそれが蘇る。

あの剣を私は、自分の身体に突き刺した。心臓に刺さらぬよう、でも心臓に近い場所に。それが麻美への永遠の忠誠

だけど私はそんなものを持ってない。菜華の分も頑張った

あの痛みを忘れたくて、あの記憶に蓋を閉じた。

「お姉ちゃん...みんなの分まで...頑張るからね...」

菜華「...うん。」

「みんなを不安にさせないように...」

.→←42



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:あんさんぶるスターズ! , 巴日和 , 3-B   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琲世 | 作成日時:2019年12月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。