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誰かと一緒に帰らなきゃいけない
「...」
でもこの日は、なんだか商店街の方が騒がしかった。放課後に商店街の方に向かうと、あんずと流星隊の者たちが揃っていた。
「高峯、南雲」
南雲「先輩...」
高峯「...あんたまで俺に関わらないでくださいよ。」
「関わらんよ。だけど私なりに気合いを入れてやらァ!!!」
南雲の胸ぐらをつかんで思いっきりビンタをぶちかまし、高峯は無理やり立たせて腹に一発入れた。
千秋「はあああ!?え...は...何やってるんだ!!!」
「私が最近イライラしてる理由、知ってる?また最近スペードが私を狙ってるんだよね。」
高峯「そんなの俺たちに関係ない!」
「そうだね。その関係ない奴も巻き込んで、ここらで大きな殺人を起こしてもいいね。」
南雲「は...」
「卒業前に何やってんだお前らは!他人を勝手に失望させるな!!!」
奏汰「ともえさん...」
あんず「先輩...」
「...理由は聞いてやる。ただしどんな理由であれ、もう一度殴るから覚悟しといてね。くだらない理由だったら尚更...ね。」
___この長い話を簡単にまとめると、南雲はどうしても返礼祭に参加したくて高峯に説得しにいった。だが高峯はいつも通りネガティブな発言を発し、それに我慢できなくなった南雲が胸ぐらを掴んだ...ということ。
「...南雲、堪忍袋は社会で最も必要なことだと私は思うね。クソにイラついても我慢する、それが社会だ。高峯」
高峯「...」
「家族の事情でもあるんなら、後はみんなで話せ」
忍「巴衛殿...」
「ただし!あんず以外この場で全員ビンタだ。整列しろ」
千秋「わかった!俺が全員分引き受けよう!!!」
奏汰「こどもたちのぶんはぼくが...」
南雲「いや!俺に全部!!!」
忍「あわわ...強いのは堪忍でござる...!」
高峯「...歯食い縛ります...!」
「あんず」
あんず「は、はい!」
「皆に話さないでね♡」
その日、商店街に悲鳴が響き渡った。
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年11月27日 22時