第76話 口調 ページ26
目が覚めたら、いつの間にかベットの上にいた。
師匠の背負われて、私はアパートまで戻ってきたらしい。
師匠の背中でうたた寝をしてしまって──多分、そのままベットまで運んでもらっていたのだろう。
ルカ「──起きた?」
師匠は食器とリンゴを持って私の方へと歩いて来てる時、私が起きていることに気が付いたらしい。
貴「あ・・・スミマセン、師匠。運んでもらってる時、爆睡しちゃったみたいで・・・」
ルカ「良いのよそれくらい。──それより、具合はどう?平気そうかしら?」
コトン、とテーブルに手にしていたものを置いて私の近くに来る師匠。
あ──師匠の口調、元に戻ってる。
そんなことを思っていると師匠は私の頬に手の甲を当てた。
ルカ「──うん、だいぶ顔色戻ったわね。・・・食欲あるかしら?リンゴ食べる?」
貴「リンゴ・・・?」
グゥゥッ・・・。
ルカ「・・・あはははっ、お腹は減ってるみたいね。少し待ってなさい、リンゴむいてくるわ。──すりおろした方がいいかしら?」
貴「・・・・・・ヨロシクオネガイシマス・・・」
うっわ・・・恥ずかし・・・。
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作者名:朔怜ーサクレー | 作成日時:2021年12月8日 21時