【黒曜編】ｱﾋﾞｽｶﾞﾝﾅｰ、護衛になります【REBORN】 (ページ10)

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第10話乏しい学力の訳ページ10

──それから私は、気の進まない中制服の採寸と学力テストを終え、部屋を後にする。

貴｢──すみません、ありがとうございました｣

そう言って扉をしめ、後ろを振り返りため息をつく。

貴｢まさかその場で採点されるとはな･･･｣

返ってきた答案用紙に目を向けながら、ボソッと呟く。

そこには０点、と書かれておりその下に頑張ろうねとまで書かれていた。

薄々学力テストがあると聞いた時点で想像はしてたけど、やっぱり現実を叩きつけられた気分だ。

今まで私は、学校とか知識を培(つちか)えるような場所に行ったことがない。

それゆえ、日常生活に必要な知識しかない。

そんなところに行けるゆとりなんて、ほとんどなかったから。

私があの時選べた道なんて、腕利きのヒットマンにになって恩人を守るために生きるか、盾になって恩人のために死ぬかだけ。

それ以外の道なんてあの時を境に全てぶち壊されてるし──。

貴｢──･･･｣

答案用紙を握る手に力が入り、クシャッと音を立てて紙が変形し始める。