第４９話 口封じ ページ49
沢田の話を聞いたあと、鋼球を持ったの男は昔の話をしだした。
自分は、六道骸に操られていたのだ･･･と。
そして、自分は六道骸ではなく影武者だということも──･･･。
??｢いいか、よく聞けボンゴレ･･･骸の本当の目的は──･･･どけっ！｣
鋼球の男は何かを告げようとした時に、沢田のことを突き飛ばす。
そして彼の左半身に刺さる無数の針。
──口封じか･･･！
ツナ｢そんなー！！ランチアさーん！！｣
ランチア──それが、彼の本当の名前なのだろう。
そして、沢田はスクッと立ち上がってこういった。
ツナ｢やっぱりあいつムカつくよ。行こう、骸のところへ｣
ﾘﾎﾞｰﾝ｢だが、最後の切り札は使っちまったぞ｣
切り札、っていうのは死ぬ気弾のことだろう。
ツナ｢わかってる･･･だけど･･･でも･･･六道骸だけは何とかしないと！！｣
貴｢──･･･！｣
──前言撤回だ。
仲間のために恐怖に立ち向かい、自分の命すら張れる奴なんだ。
──死ぬ気弾が無くても。
あの時、怒りに任せてイタリアに帰らなくて良かった。
じゃなきゃ気付けなかった。
コイツは守るに値する人間だってことに。
まぁ、途中から無意識に守ろうとしてたけど･･･。
そんなことを考えていると、沢田達は先に進むようだ。
ただ、負傷した山本とランチアはその場に留まるようで、木陰にもたれ掛かるようにして２人を寝かせる。
ツナ｢山本達･･･本当にあそこに置いて行って大丈夫かな･･･？確か、もう１人脱獄した人いるんだろ？｣
ﾋﾞｱﾝｷ｢──えぇ。だから
ﾘﾎﾞｰﾝ｢山本達の事は心配いらねぇ。いーからさっさと行くぞ｣
リボーン、そしてビアンキに
──彼らが建物内に入っていったのを確認したあと、私はゆっくりと立ち上がり服に着いた土を払い、ゆっくりと山本達の方へと歩いていった。
２人に近づくと、どうやら彼らは気を失っているらしく私に気付く様子はない。
──まぁ、あれだけの攻撃を喰らえば気絶もするか。
簡易的にではあるが手当をされている２人を交互に見比べながらそう考えていると･･･。
──背後から微かに気配がした。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2021年11月4日 21時
