【黒曜編】ｱﾋﾞｽｶﾞﾝﾅｰ、護衛になります【REBORN】 (ページ31)

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第３１話無意識ページ31

教室の扉を閉めてパッと顔をあげると、目の前に獄寺の姿があった。

貴｢っ──･･･！｣

ビッッッックリした！！獄寺いるじゃん！！

バリバリ元気だよ、なんなら今からだと完全に遅刻だし。

獄寺｢チッ･･･神影か･･･。──テメェ、帰んのか｣

貴｢･･･具合悪くて｣

軽く頷いたあと、再び歩き出す。

そして、獄寺とすれ違う時──

貴｢──気を付けてね｣

無意識のうちに、彼にそう呟いていた。

獄寺｢！？｣

驚いた様子の獄寺。

目の端で獄寺が私の方を振り向いたのが見えたけど、私はそのまま振り返ることなく前へと進んだ。

完全に無意識だった･･･なんで獄寺にあんなこと言ったんだろ。

歩きながら、ついそんなことを考えてしまう。

確かに嫌な予感はした──次に狙われるのは獄寺達なんじゃないのかって･･･。

以前なら嫌な予感がしても、自分が認めた相手や守りたいと思える人物以外、誰にもなにも言わなかったはずなのにも関わらず、だ。

言う必要もないことだと思っていた。

例え彼らに何があったところで、私にはなにも関係がないって思ってたから。

じゃあ──なんで･･･？

アイツらのこと守りたいとでも思ったとか･･･？？

いや、有り得ない。

私はもう、沢田綱吉を──その周囲のやつを･･･守る価値がないって判断したんだ。

考え事をしていて、それを口に出してしまっただけ。

きっとそうだ。