第２７話 またお前か！ ページ27
──翌日。
ちょうど祝日で学校が休みだったのをいい事に、私は並盛町の散策に来ていた。
とは言っても、２日前に来た時と何ら変わりはない。
それに
ぐーっと背伸びをしながら平穏そのものな町並みを見回しながら歩いていると──･･･。
??｢テメェ、舐めてんじゃねーぞ！！！｣
平穏そうな町並みとは相反して、あからさまに穏やかじゃない声が私の耳に届いた。
うわ〜･･･なんか平和そうな町並みにそぐわない声･･･。
そんなことを思いながら曲がり角を曲がると、そこにはアフロヘアーが特徴の小さい子供と、弁髪の女の子･･･そして、沢田綱吉の姿が──･･･。
またお前か！
そうツッコミそうになるのを堪え、身を隠して様子をうかがう。
ツナ｢ヒィィィｯｯ、ごめんなさいごめんなさい！！｣
小さい子２人の前に立ち、ペコペコと頭を下げる沢田。
だけど、目の前にいる人の
ﾔﾝｷｰ｢ガキが舐めた真似してんじゃねーぞ｣
ツナ｢ヒィィィｯ｣
完全に逃げ腰状態の沢田に目にも当てられない。
深いため息をつこうとした時──
ﾊﾞｷｭｩｩﾝ
銃声が鳴り響き、それと同時に倒れる沢田。
そして──
ツナ｢
ビリィッと音を立てて破れ去る衣服。
そして、額に灯るオレンジ色の炎──。
ガラパンだけを身にまとった状態で沢田はヤンキーらしき男に立ち向かっていった。
ツナ｢どぉぉぉぉおりやぁぁぁぁぁあ！！！｣
どデカい声を張り上げながらヤンキーらしき男に立ち向かっていく沢田。
──まただ。
あの時と同じ･･･人が変わったかのような態度と、驚異的な馬鹿力。
リボーンの奴、死ぬ気弾を打ったな。
──死ぬ気弾を打ち込まれた後は、驚くほどあっという間にかたがついた。
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作者名：朔怜ｰｻｸﾚｰ | 作成日時：2021年11月4日 21時
