【黒曜編】ｱﾋﾞｽｶﾞﾝﾅｰ、護衛になります【REBORN】 (ページ11)

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第１１話前方不注意ページ11

クシャクシャに折れ曲がった答案用紙を、それでも見つめながら歩き続けていると──

ドンッ──！！

前方不注意でなにかにぶつかってしまった。

パッと視線を上げ確認すると、そこには黒髪に切れ長の目が特徴的な学ランを羽織っている人がぶつかった衝撃なのか、１、２歩後ろに下がるのが見えた。

しまった、前見てなかったから──･･･。

貴｢すみませ──｣

“すみませんでした”

そう言おうとした瞬間、いきなり目の前の人が腕を振り上げてくる。

手にしていた答案用紙を手放し、反射的に後ろに下がって躱(かわ)し、相手を見るけど──

見間違うことなくトンファーが握られていた。

??｢校内への不法侵入･･･および、生徒の答案用紙の窃盗──噛み殺される覚悟は出来てるよね｣

スッ･･･とトンファーを構え、肩に羽織った学ランを落とすことなく一気に前進してくる。