【加州清光・大和守安定】可愛い奴ら ページ21
カンカンと響き渡るなにかのぶつかる音
「ブス！ブスブスブス！！」
「うるさいよ！お前のほうがブスだよ、この沖田厨！」
「はぁ！？沖田君好きで何が悪いんだよ！」
戸に手をかけ開くとほうきを持った２人が戦っていた
「こら！掃除しなさい！」
怒鳴るとぴたりと動きが止まった
「ち、違うんだよ主！安定が先に俺にブスって……」
慌てながら私に駆け寄る清光
「違うよ主、最初に加州が僕に葉っぱかけてきた」
安定はゆっくと歩み寄る
「二人とも悪いよ！こんなことが続くなら私もう口きかないからね」
そう言って背を向けて歩く
すると後ろでこそこそと聞こえる声
「ほらっ、お前のせいじゃん」
「は？僕？おまえだろ」
成長する気が無さ過ぎてため息が出る
すると
「ねぇ、俺ら捨てられちゃうのかな？」
「どうだろうね、刀解とか、かな？」
「や、だぁっ」
「僕もっ、ここ、わりと好き」
後ろから聞こえる二つの嗚咽
それでも振り返らずに戸の前にくる
そして戸をゆっくりと開ける
中に入ろうとした瞬間後ろからかかる重み
思わず倒れる
「うわっ」
押し倒されるような形になってしまった
私の視界には目に涙をためている清光と安定
「主、捨てないで。俺、もっと戦える、喧嘩もしないから」
袖で自分の涙を拭いながら伝える清光
「僕も頑張るから、なんでもする、素直じゃないけど。ここ、結構好きだから」
流れ落ちる涙を拭わず必死に伝えてくる安定
私は起き上がり二人を撫でる
二人の涙を拭うとこちらを見てきた
「もう、そんなになるなら最初からケンカしない。別に少しのケンカだったらいいの。でも貴方たちは強いからなにかあったら困るの」
そう告げると二人が抱き付いてくる
「主大好きー！」
「沖田君の次に好きー！」
「まったく、可愛い奴らだな」
「おやおや」
燭台切の見つめる先には主を真ん中にして縁側で寝る三人
そんな彼らに薄手の毛布を掛けそれから少しの間、彼らを眺めていたのを三人は知らない
終
いかがでしょうか？
【加州清光・大和守安定】暗→←【三日月宗近・鶴丸国永】爺と孫
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小雪 - すみません。漢字間違えました！ (2015年5月18日 21時) (
レス) id: a8677c2522 (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - リクです！ 鯰尾移藤四郎をお願いします！ (2015年5月18日 21時) (レス) id: a8677c2522 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 獅子王見ました！また他の機会でも獅子王がでてきてくれたらなーなんておもってます！更新頑張ってくださいっ！ (2015年4月1日 3時) (レス) id: 94edf58f41 (このIDを非表示/違反報告)
刻流(プロフ) - 法螺蜜柑さん» コメントありがとうございます！はい、検討させていただきますね。 (2015年3月31日 14時) (レス) id: 99dea79436 (このIDを非表示/違反報告)
法螺蜜柑(プロフ) - コメ失礼します！アンケートの4でお相手もしよろしければ次郎さんも考えておいていただきたいです！ 長文失礼しました。 (2015年3月30日 0時) (レス) id: ee47170a4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刻流 | 作成日時：2015年2月11日 19時
