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昨日とは違い、
いつもの時間に目覚ましで起きる。
昨日は本当に精神的に疲れていたのか
いつもなら開くSNSアプリも、
開くことができなかった。
『はあ…』
ネットでアイドルのような扱いな
大人気の彼方と付き合うのだから、
こんな事が起こるのは覚悟していた。
だけど、それでも、彼方のそばに、
いたかったのは私なのだ。
それでも、やっぱりエゴサすると
目に入る理不尽な翠に当てられた
暴言はキツくて、1人で失笑する。
今、私は彼方と真面目に話せるかな。
多分、無理だな。
彼方といると本当に気が緩む。
それほど安心するって事なんだけど。
今の私は、彼方と話しちゃ、いけない。
そうして、
『書き置き、残しとけばいいか。』
“ちょっと出かけてくるね”
私が向かったのは最寄り駅から二駅先の町にある少し古びたビルの屋上。
屋上は、
まだ私が学生で荒んでいた時期から
そこで見るいつもより近く、
自由な空は、汚く、重い私の心も
少し、綺麗に、軽くなるような感じがして好きだった。
彼方ともいつか屋上で2人で変な会話をしたなあ。
なんて私の中の彼方の存在が大きい事に改めて気づく。
出会った時はまさか、付き合うなんて、
思わなかったんだけどなあー
私と彼方が出会ったのもこんな日だった気がするなあ。
と空を見ながら思い出す。
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作者名:みり | 作成日時:2018年1月9日 18時